香港で24日、区議選が行われ、民主派が勝利を収めた。区議選の様子は独語圏のスイス公共放送(SRF)も報じた。
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香港の有権者はSRFの取材に「これほど大勢の人が行列を作るのを見たことがない。政府はこのメッセージをもはや無視できない」、「結果が香港に良いものであることを願う。私たちは異なる意見を受け入れなければいけない。それがどんなに違っていても」と語った。
国民の動員
地元選管の発表(24日時点)によると、投票率は過去最高の71.2%に達した。有権者410万人のうち、294万人が投票に出向いた。
市民の支援
民主派の歴史的な勝利は、これまでの抗議デモを市民が支持したことへの表れだ。
SRFは「週末に大きなデモや暴動が起こらなかったのは実に数カ月ぶりのこと。(暴動の代わりに)有権者は投票所で長い列を作り、真の民主主義と政治的変化を求めた」と報じた。
今後の影響は
ただ、SRFは区議選は象徴的な意味に過ぎないとした。区議は政府に生活の質向上などについて提言はできるものの、法律を可決するなどの政治的権限は持たないからだ。
今回の選挙結果を受け、民主派は行政長官の選出にかかわる選挙委員会(定数1200)の議席の一部を手にする。ただ委員会は中国政府が支持する候補者が確実に選出されるようにするだろうと報じた。
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