スイスの視点を10言語で

2023年のスイス連邦大統領はアラン・ベルセ氏

アラン・ベルセ氏
アラン・ベルセ内務大臣が来年のスイス連邦大統領に選出された。連邦大統領を務めるのは2度目だ ©keystone/peter Schneider

スイス連邦議会は7日、大統領選挙を行い、アラン・ベルセ副大統領兼内務相を新大統領に選出した。新副大統領にはヴィオラ・アムヘルト国防相が選ばれた。

ベルセ氏は当初から選出が確実視されており、有効投票181票のうち140票を獲得した。任期は2023年1月1日から1年間。大統領就任は2018年に続き2度目。

おすすめの記事
連邦閣僚

おすすめの記事

今も健在の元大統領 スイスはなんと19人

このコンテンツが公開されたのは、 英国は7人、米国は5人、ドイツとフランスは2人だけ。今も健在の元大統領の人数だ。ところがスイスはなんと19人いる。これは政治が不安定だから、大統領がころころ変わるということなのだろうか?

もっと読む 今も健在の元大統領 スイスはなんと19人

スイスは7人で構成する内閣の閣僚が毎年、交代で連邦大統領を務める「輪番制」を取る。連邦大統領は大臣職も兼任する。

例えば今年の連邦大統領イグナツィオ・カシス氏は外相を兼任している。この制度は、1人の閣僚に権力が過度に集中するのを避けるのが狙いだ。

大統領は、閣議の議長を務めるほか、建国記念日(8月1日)などの要所で演説する。国際的な外交機能も担い、スイスを公式訪問した外国の首相や高官を出迎える。

おすすめの記事
大統領の仕事

おすすめの記事

大統領の仕事

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの大統領は7人で構成する内閣閣僚が毎年、交代で務める。 大統領はスイス政府を代表し、閣僚会議を取り仕切る。大統領はあくまでも「同輩の代表者」にとどまり、ほかの閣僚と権限は変わらない。 *キャプションの肩書きはいずれ…

もっと読む 大統領の仕事

ベルセ氏の選出が確実視されていたとはいえ、票数は例年に比べると奮わなかった。同氏の得票数は、2018年時の190票を大きく下回った。

議会は同日、現閣僚のウエリ・マウラー氏とシモネッタ・ソマルーガ氏の退任に伴い、新閣僚2人も選出した。後任にはアルベルト・レシュティ氏(国民党)とエリザベット・ボーム・シュナイダー氏(社会民主党)が選出され、それぞれ2023年1月1日に着任する。

英語からの翻訳:シュミット一恵​​​​​​

最も読まれた記事
在外スイス人

世界の読者と意見交換

ニュース

おすすめの記事

スイス鉄道、国外へ乗り入れせず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)取締役会長のモニカ・リバー会長は、自社列車で国外に乗り入れないとする同社の決定を擁護した。

もっと読む スイス鉄道、国外へ乗り入れせず
スイス事故防止協議会(BFU)によると、シートベルトの着用により、過去10年間の国内交通事故で負傷事故5700件、約650件の死亡事故を未然に防いだ

おすすめの記事

命を救う後部座席のシートベルト スイスで義務化30年

このコンテンツが公開されたのは、 スイスでは、30年前から車の後部座席のシートベルト着用が義務付けられている。スイス事故防止協議会(BFU)と連邦統計局の最新データによって、この安全対策の有効性が裏付けられた。

もっと読む 命を救う後部座席のシートベルト スイスで義務化30年
握手を交わすスイスのアムヘルト大統領と岸田首相

おすすめの記事

アムヘルト大統領、岸田首相と会談 FTA改定を改めて要望

このコンテンツが公開されたのは、 訪日中のヴィオラ・アムヘルト大統領兼国防相は7日、官邸で岸田文雄首相と会談し、日本・スイス間の自由貿易協定(FTA)改定というスイスの要望を改めて表明した。

もっと読む アムヘルト大統領、岸田首相と会談 FTA改定を改めて要望
UNRWAの前でたむろす子どもたち

おすすめの記事

UNRWA、「イスラエル襲撃に関与した可能性」の9人を解雇

このコンテンツが公開されたのは、 国連は5日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員9人が昨年10月7日のイスラム過激派ハマスによるイスラエル襲撃に「関与していた可能性がある」との内部調査を発表した。

もっと読む UNRWA、「イスラエル襲撃に関与した可能性」の9人を解雇
診察を受ける赤ちゃん

おすすめの記事

スイスで小児科医が不足

このコンテンツが公開されたのは、 スイス小児科医協会は医師が足りず、特に地方部で子どもが十分な治療を受けられなくなる可能性があると警告する。背景には柔軟な働き方を求める世代の増加や役所・企業の「官僚主義化」があると批判する。

もっと読む スイスで小児科医が不足
注射を打たれる男性

おすすめの記事

コロナ再流行のスイス、ワクチン不足に

このコンテンツが公開されたのは、 スイスでは現在、新型コロナウイルス感染症が再び流行している。それ自体はさほど深刻ではないものの、ワクチンを受けたくても薬局や診療所に在庫がない事態が発生。背景には7月初めの制度変更がある。

もっと読む コロナ再流行のスイス、ワクチン不足に
座り込む女性の横顔

おすすめの記事

スイスで人身取引被害が増加

このコンテンツが公開されたのは、 「人身取引と闘うプラットフォーム(Plateforme Traite)」は2023年、スイスで197件の人身取引(人身売買)事案を記録した。前年比で11%増加した。

もっと読む スイスで人身取引被害が増加
耳を抑える子どもと打ち上げ花火

おすすめの記事

「建国記念日に花火欠かせない」半数 スイス世論調査

このコンテンツが公開されたのは、 スイス人の半数が、打ち上げ花火は8月1日の建国記念日に欠かせないと考えていることが最新の調査で分かった。しかし、回答者の大多数は個人での花火打ち上げに反対している。

もっと読む 「建国記念日に花火欠かせない」半数 スイス世論調査

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部