ドイツに続き、フランスはスイスへのマスク輸出制限を解除した。スイス連邦内務省保健庁によると、新型コロナウイルスの影響で国内では毎日約200万枚のマスクを必要としている。
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スイスのフランス大使館外部リンクは28日、FFP2マスクの出荷2件を行うと発表した。
フランス当局が出した輸出制限は、マスクなどの製品に関する不要な懸念を避けるための予防策に過ぎず、ウイルス対策に苦慮する隣国への輸出をストップする意図はなかったと述べた。
フランス大使館は「連帯は恒久の戦いだ」とし、フランスとスイスがCovid-19の影響を緩和するため様々な分野で協力していると付け加えた。
両国の国境は、国民、滞在許可証保持者、越境労働者、物流以外は閉鎖されている。医療従事者の通過は確保されている。スイスの病院は、医療体制がひっ迫している仏アルザス地域の新型コロナウイルス患者を受け入れた。
フランス大使は29日、フランス国内の患者20人が北西部と南西部の両方にあるスイス北西部、南西部の8州に移送されると公表した。
数百万枚のマスク
フランスのマスク輸出解禁に先立ち、スイス経済省経済事務局(SECO)の局長は28日、ドイツを含むすべての輸出制限が解かれたと発表した。
欧州連合(EU)は加盟国に対し、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国への医療機器輸出を認める決定を出した。スイスはEU非加盟だが、EFTAに加盟している。
スイス政府はそれとは逆の措置を取り、26日以降はマスク、手袋、ゴーグルと綿棒の輸出を許可制とした。
連邦内務省保健庁のダニエル・コッホ氏は27日、ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)に対し、医療・衛生部門で働く人々にとってマスクは特に重要であり、国内の在庫分は同分野に優先して確保すると語った。
当局は現在約1700万枚のマスクの在庫がある。コッホ氏は1日の必要量は200万枚と述べた。
フランスは週に4000万枚のマスクが消費されている。同国は在庫確保のため、中国などから約10億枚を注文したという。
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