マスクなどの医療物資の調達に、スイス軍が動員された。8億フラン(880億円)の予算が充てられる。
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ドイツ語圏の日刊紙ターゲス・アンツァイガー紙が報じた。軍が調達支援に入ることは、政府が3月中旬に決定したという。政府は同時期に学校の休校、必需サービス以外の店舗営業停止の措置を講じている。
同紙によると、最優先事項の1つとして、スイス軍が5月末までに最大4億枚の医療用マスクを調達する。スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)はここ数週間、中国から輸入した医療物資の輸送を行っているが、軍の調達支援にも加わるとみられる。
同紙によると、スイスは今後数カ月に必要な医療物資の大半を、中国からの輸入に頼る可能性が高い。国内ではマスクなどの医療物資・医療機器を製造する企業もあるが、ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)は、国内でマスクが不足していると報じた。
連邦内閣は16日午後、3月中旬から続くロックダウン(都市封鎖)の段階的緩和について、詳細を発表する。一部報道によると、3段階に分けた計画が発表される見通し。
シモネッタ・ソマルーガ連邦大統領は12日、ドイツ語圏の日曜紙ゾンタークス・ブリックのインタビューで、緩和を行う上でマスクの着用推奨も検討課題だと語った。実際にそうなった場合、ターゲス・アンツァイガー紙は約4億枚のマスクを輸入する必要があるとした。
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