スイス連邦内閣は27日、コソボに派遣しているスイス軍の平和治安部隊スイスコイ外部リンク(SWISSCOY)の活動期限を延長し、30人増員する意向を表明した。
このコンテンツが公開されたのは、
提案は議会の承認が必要。SWISSCOYは2020年に活動期限を迎えるが、内閣はこれを延長し、人員を195人態勢にする考えだ。コソボ情勢はセルビアとの緊張の高まりを受け、不安定さが増しているという。
紛争の差し迫った危険はないが、スイス政府は秩序維持のため、NATO主導の国際平和治安部隊(KFOR)の追加的支援が必要だとしている。スイス軍はKFORに参加している。
スイス軍は1999年にコソボへ初めて160人の人員を派遣。以来この地域で平和維持活動に貢献している。規模は235人まで増員された後、再び160人に縮小された。スイス軍が100人以上の人員を国外に派遣するためには、議会の承認が必要。2002年から、兵士は武器を国外に携行することが認められている。
2005~2017年、スイスはSWISSCOYに年間平均3870万フラン(約42億5700万円)を拠出。規模が縮小される以前の2017年は過去最高の4370万フランに上った。
おすすめの記事
おすすめの記事
クラウディア①スイス軍初のトランスセクシュアル兵士
このコンテンツが公開されたのは、
スイス軍初のトランスセクシュアル(心と体の性が一致しない人)として、コソボでの平和維持活動に派遣されたクラウディア・マイヤーさん。営舎のコック兵として、兵士の料理を作る毎日を送る。
もっと読む クラウディア①スイス軍初のトランスセクシュアル兵士
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
おすすめの記事
スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ポイ捨て防止コンピテンスセンター(IGSU)の年次アンケート調査によると、「スイスでは多くのゴミが適切に処理されていない」と考える人は16%にとどまった。
もっと読む スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
続きを読む
おすすめの記事
スイス軍初のトランスセクシュアル兵士追った番組を配信中
このコンテンツが公開されたのは、
スイス軍初のトランスセクシュアル(心と体の性が一致しない人)兵士として、2014年にコソボでの平和維持活動に参加した女性がいる。クラウディア・マイアーさん(50)だ。マイアーさんに密着したスイス公共放送(SRF)のドキュメンタリー番組を日本語字幕付きでオンライン配信する。
もっと読む スイス軍初のトランスセクシュアル兵士追った番組を配信中
おすすめの記事
在外コソボ人なしでは生きられないコソボ社会
このコンテンツが公開されたのは、
コソボを離れてスイスに住むアルバニア系の人たちが祖国に送金しなくなったら、いったいコソボはどうなるのだろう?在外コソボ人は数十年にわたり、バルカン半島に住む家族や親せきを経済的に援助してきた。だが若者世代が同じように援助を続けていくとは限らないという。
もっと読む 在外コソボ人なしでは生きられないコソボ社会
おすすめの記事
スイス軍、トランスジェンダーにも門戸開放か
このコンテンツが公開されたのは、
スイス軍は性的マイノリティー(少数者)の兵士の受け入れ態勢を強化している。性の多様性の担当部局を設けたほか、体と心の性が一致しないトランスジェンダーの人たちを「不適格」とし入隊を原則認めない規則を見直している。
もっと読む スイス軍、トランスジェンダーにも門戸開放か
おすすめの記事
コソボ紛争から約20年 スイスの復興支援
このコンテンツが公開されたのは、
コソボ紛争が終結して20年経った今も、この若い共和国は深刻な経済的、政治的困難に直面している。しかし、前進の兆しも多く見られる。
もっと読む コソボ紛争から約20年 スイスの復興支援
おすすめの記事
シャキリ、シャカの「ワシのポーズ」スイスのコソボ系移民社会とは?
このコンテンツが公開されたのは、
サッカー・ワールドカップ(W杯)のスイス対セルビア戦で、スイス代表のグラニット・シャカとジェルダン・シャキリがゴール後に見せた「双頭のワシ」のジェスチャー。アルバニアの国旗を示すこのジェスチャーがセルビアに対する政治的パフォーマンスだとして、大きな批判を呼んだ。二人のルーツであるアルバニア系移民は、スイスで4番目に大きいコミュニティを形成している。
もっと読む シャキリ、シャカの「ワシのポーズ」スイスのコソボ系移民社会とは?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。