世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に先立つオンライン会合「ダボスアジェンダ」が25日、始まった。スイスのギー・パルムラン連邦大統領は開会演説で、持続可能な世界経済の構築、デジタル化、国際協力の拡大などが今会合の重要課題だと語った。
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「危機は生産的な状態だ。大惨事の不快な後味を取り除くだけで良い」。スイスのギー・パルメラン大統領は演説でスイス人作家マックス・フリッシュの言葉を引用。この言い回しが今年の目標を非常に良く表していると語った。開会演説の動画は24日、WEFのウェブサイト外部リンク上で公開された。
スイスの大統領の任期は1年。7人の閣僚が交代で務める。
経済相を兼任するパルメラン氏は、コロナ危機における迅速かつ効率的なワクチン開発を例に挙げ、国家、企業、科学が力を合わせることの重要性を訴えた。将来の危機を回避するためには、政治、経済、社会が持続可能な成長に向け不断の努力を重ねることが不可欠だと強調した。
WEFの年次総会は毎年1月にスイス東部のダボスで行われるが、今年は新型コロナウイルスの影響で、5月にシンガポールで開く。パルムラン氏は2022年の年次会合が母国で開催されることを心待ちにしているとし「それはこの危機の緊急事態が過ぎ去ったという印にもなる」と語った。
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ダボスアジェンダは29日まで開かれ、年次総会に向けた議論が行われる。中国の習近平国家主席、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相をはじめとする各国首脳や企業トップら1500人以上が参加する。
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