スイス連邦政府は30日、新型コロナウイルスの影響が出ている開発途上国に対し、4億フラン(約440億円)の財政支援を行う計画を発表した。
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4億フランのうち2億フランは、80カ国以上で援助活動を展開する赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)に対し、無利子融資として提供する。2500万フランは国際通貨基金(IMF)の低所得国向けの緊急融資制度、ラピッド・クレジット・ファシリティ(RCF)に拠出する。
これらの融資は6月に議会の承認を受ける。
1億7500万フランは、開発途上国でコロナ対策を行う国際機関への援助に充てる。
イグナツィオ・カシス外相はこの日の会見で「世界的危機にはグローバルな対応が必要」と強調。自国民の救済は当然重要だが「他の国々、特に貧しい国々の人々との連帯を示すことが必要だ」と述べた。
中国に技術装置
今回の支援をめぐっては、国民議会(下院)の外務委員会が国際援助予算を1億フラン増額するよう求めていた。
カシス外相は、新型コロナウイルスの影響を受けた国にスイスがすでに支援を行っていることを強調。中国には、パンデミックが欧州を襲う前の段階で技術装置を送ったという。
スイス開発協力局はコロナ危機を受け、現在進行中の援助プログラムを調整。ネパール、ギリシャ、セルビアなど、ウイルスの影響を受け要請があった国々に支援物資を送った。
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