スイス労働組合連合(SGB/USS)は2019~20年度の賃金団体交渉に向け、2%の賃上げと、女性労働者はさらに50フラン(約5400円)引き上げるよう求めている。
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連合は6日、各種製造・サービス業の雇用者団体との定期交渉に先立ってベルンで記者会見外部リンクを開き、物価上昇や強制加入の基礎医療保険の保険料高騰に対応するため、賃金引き上げが不可欠だと強調した。
連合のピエール・イヴ・マイヤール会長は、こうした事実を無視すれば富裕層と貧困層の格差がますます広がると警告した。
連合はスイスの労働組合の上部団体。来年の経済見通しが不透明だとしても、賃上げ要求は正当化されると訴えた。足元の景気は好調で、たくさんの受注を抱え人手不足に陥っている企業もあるという。6月の大規模な女性ストライキを踏まえ、男女間の給与格差を解消するべき時だとも訴えた。
スイス連邦経済省経済管轄局(SECO)は5日、4~6月の国内総生産(GDP)が前期比0.3%増と、1~3月期の0.4%から小幅に縮んだと発表外部リンクした。独立研究機関のバーゼル経済研究所(BAK)外部リンクは同日、来年のスイスの成長率見通しをこれまでの1.2%から0.7%に引き下げた。欧州の軟調な景気と今後の不確実が高まっていることを理由に挙げた。
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