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スイス連邦予算、2020年も黒字見込み

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年金の国庫支出が予算の大部分を占める Keystone

スイス連邦政府の2020年予算は再び黒字の見込みだ。内訳については議論の余地があるが、それでも十分な額だ。

連邦議会は、現在開かれている冬季議会の最初の週に、2020年の予算案を審議する。歳出は752億フラン超(約8兆2720億円)で、4億3500万フランの黒字を見込む。

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歳入の3分の2は、付加価値税(VAT)の税収と、直接税の連邦税収でカバーされる。直接連邦税の半分以上が240億フランの法人税収、個人(特に高額所得者)からの税収が45%だ。

そのほかには燃料税(45億フラン)、たばこ税(20億フラン)、印紙税(22億フラン)として知られる金融取引税がある。

残りの収入(70億フラン)は、輸送税とCO2税などの管理税から来ている。

国の歳入のほかに、連邦政府はスイス国立銀行(スイス中銀、SNB)の利益分配についても予算を組む。兵役にかかる税収や手数料収入も同様だ。

歳出
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社会保障が歳出の3分の1を占める。その半分は、日本の国民年金に当たる老齢・遺族年金(AHV)の財源に充てる。

注目すべきポイント:2番目に大きい約110億フランは、財政・税に回る。この15パーセントが、毎年の歳入を充分なものにしている。

輸送費(104億フラン)の3分の2は公共交通機関に、3分の1は道路交通に充てられる。

安全関連費(64億フラン)は軍、警察、国境管理、諜報機関に拠出する。

連邦予算の5%は農業に充てる。大部分が農家へ直接支払われる。

外交費(37億フラン)は、4分の3が開発援助、残りは外交と領事費に使われる。

最大の議論の的は教育費だ。全州議会(上院)は約1億フランの増額を求めるが、国民議会(下院)が反対している。

難民関連費についても、両院で意見が分かれる。国民議会の委員会は、難民申請者センター運営費の2700万フラン削減と、難民申請者、暫定的な居住者、正規の難民の社会的支援費の1300万フラン削減を求める。国民議会は難民申請件数が少なく、予算削減は正当だと主張する。

開発援助費も議論になっている。借款の増額、あるいは削減という両方の意見がある。

連邦政府職員の削減についても毎年議論になる。

予算は会期中、両院の間で何度も議論が行われ、時に両院合同会議が必要になることがある。

(独語からの翻訳・宇田薫)

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