スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦大統領は21~22日にオンラインで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、世界各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)からの回復を目指す中、先進国は気候変動対策に注力することが重要だと呼び掛けた。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは議長国サウジアラビアの招待を受け参加。スイスがG20サミットに招待国として出席するのはこれが初めて。
サミットでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のほか、持続可能な経済回復が議論の焦点となった。
ソマルーガ氏は21日、「持続的で力強い回復には『持続可能な開発のための2030アジェンダ』やパリ協定にも足並みを揃えた行動が必要だ」と呼び掛け、「短期的に行う対策は、よりサステナブルで包括的かつ豊かな未来を築くための、長期的な政策を強化するものでなければならない」と強調した。
また「2020年と2021年は、我々の気候変動との戦いにおいて極めて重要な年だ。遅くとも 2050 年までに(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)ゼロエミッション達成を目指すよう、すべての G20メンバーに強く求める」と付け加えた。
今年のG20サミットは新型コロナウイルスの影響によりオンライン形式で行われた。
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
おすすめの記事
スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ポイ捨て防止コンピテンスセンター(IGSU)の年次アンケート調査によると、「スイスでは多くのゴミが適切に処理されていない」と考える人は16%にとどまった。
もっと読む スイス、ポイ捨て「少ない」8割 アンケート調査
続きを読む
おすすめの記事
スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染を抑制するため、スイスでは20日から公共のスペースで5人以上の集まりを禁止するなどの追加対策が取られている。スイス連邦大統領は21日、スイス国民へお手紙を書き、メッセージを送った。
もっと読む スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
おすすめの記事
あなたの町はスマートシティー?
このコンテンツが公開されたのは、
先端技術を駆使して住民の暮らしを便利にする。世界中の都市でスマートシティー(次世代都市)への取り組みが盛んだ。スイスではチューリヒやジュネーブ、そしてヴィンタートゥールが先端を行く。
もっと読む あなたの町はスマートシティー?
おすすめの記事
スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
このコンテンツが公開されたのは、
2020年のスイス連邦大統領を務めるシモネッタ・ソマルーガ氏は、スイス公共放送(SRF)を通じて新年のあいさつを行い、他者や地球に思いを向けるよう国民に促した。
もっと読む スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
おすすめの記事
気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
このコンテンツが公開されたのは、
気温の観測が始まった1864年と比べ、スイスの平均気温は1.9度上昇した。特にスイスのどの地域でどのように気温が変化しているか、グラフィックでひも解く。
もっと読む 気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
おすすめの記事
来年のG20 スイスも出席へ
このコンテンツが公開されたのは、
来年11月にサウジアラビアで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にスイスが出席する予定だと、国内メディアが報じた。
もっと読む 来年のG20 スイスも出席へ
おすすめの記事
気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
このコンテンツが公開されたのは、
地球温暖化は現実だ。ところが、それに疑いを持つ人々がいる。ザンクト・ガレン大学教授で政治学者のクラウス・ディングヴェルト氏が、これら気候温暖化の否定論者らに見られる五つのフェーズ(段階)を解説する。
もっと読む 気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。