スイスでは顔認識ソフトによる監視への批判が出ている
© Keystone / Ennio Leanza
スイス北部ヴィンタートゥール市警察は今月、画像から瞬時に人物を見分ける「超認識力」を持つ男性(スーパーレコグナイザー)を捜査部門に採用した。
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ドイツ語圏の日刊紙NZZ外部リンクによると、超認識能力者を警察が採用するのはスイスで初めて。男性はこれまでは別の自治体の警察に勤めていた。
多くの警察では、顔認識ソフトウェアを使ってぼやけた画像や顔の一部が隠されている写真から人物を特定する。
一方、顔を一回見ただけで覚えたり、群衆の中で特定の顔を見つけたりするという特殊な能力を持つ人もいる。NZZによると、一握りの人がこの特殊能力を持つ理由は、まだ科学的に解明されていない。
スイスでは2021年、3つの市民団体が自動顔認識装置やビデオ監視技術は「市民の自由を侵害している」として使用禁止を求めた。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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