スイス南西部ヴァレー(ヴァリス)州の森林で17日から火災が続いている。スイス軍のヘリコプターも消火に加わっているが、鎮火には数週間かかるとみられる。
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19日には高温を検知する赤外線カメラを備えたスイス軍のヘリコプター「スーパーピューマ」2機目が消火活動に加わる。軍の森林火災専門家や特別装備車両も派遣する。
現在、約100ヘクタール(サッカー場約140個分に相当)の森林で300カ所ほどの火事が起きている。これまでに消防士約100人と5機が出動している。彼らは、約100ヘクタールの森林に影響を及ぼした約300件の火災を鎮圧するために戦う約100人の消防士と他の5機のヘリコプターに加わることになる。
消火活動を指揮するマリオ・シャラー氏は、「森林内の全ての火事を一度に消すには、貯水池を空にする必要があるだろう」と語った。
すべての炎が完全に消えるには数週間かかるとみられているが、風向きにより延焼は阻止された。
状況は安定しており、避難した近隣住民205人のうち150人はまもなく期待できそうだという。
山火事の原因と正確な火元はまだ特定されていない。今のところ、人や動物、建物への被害はない。
欧州や世界各地で山火事が多発している。今回の火事はスイスで今年初めての大規模な森林火災となった。
2022年は熱波の影響で、欧州連合(EU)全体で過去最大の70万ヘクタールの森林が焼失した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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