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スイスでオーロラを観測 発生確率は1%

赤く染まる空
スイス東部ゼンティス山の上空に観測されたオーロラ Foto-webcam.eu

25日午前1時ごろ、スイスでオーロラが観測された。スイス気象台(メテオススイス)によると、背景には活発な太陽活動が背景にある。

スイスでオーロラが観測できるのは太陽活動が極度に活発な時に限られる。ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)外部リンクによると確率は1%だが、今後5年は起こりやすくなる可能性がある。25日夜にスイスで観測できたのはごく短時間だった。

オーロラは、宇宙からの荷電粒子と地球の大気との間の相互作用で発生する。太陽から放出され、主に電子と陽子から成る荷電粒子、いわゆる「太陽風」が引き起こす現象だ。

太陽風が地球の大気圏に到達すると、荷電粒子は地球の磁場によって偏向され、北極に向かって流される。荷電粒子が大気圏に到達すると、大気中のガス、主に酸素や窒素と衝突する。衝突によりエネルギーと光が放出され、オーロラとして観測される。太陽風が強いほど、オーロラは南の方でも観測できる。

オーロラの色は大気中の荷電粒子が相互作用するガス粒子の種類と、相互作用が起こる高度によって異なる。酸素との相互作用からは緑色、窒素からは赤や紫色が発生することが多い。

英語からの翻訳・追記:ムートゥ朋子

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