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スイス航空業界、2050年までにカーボンニュートラル実現へ

空港
今日、航空業界は世界の二酸化炭素 (CO2) 排出量の 2 ~ 3% を占めるが、そのシェアは急速に増加し、2050 年までに 3 倍になると予想される © Keystone / Christian Beutler

スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)とチューリヒ空港などスイスの航空部門は、二酸化炭素(CO2) の排出と吸収をプラスマイナスゼロにするカーボンニュートラル(炭素中立)を2050年までに実現すると発表した。

チューリヒ、ジュネーブ、バーゼル各空がSWISS、格安航空会社(LCC)のイージージェット、包括的組織のスイスビジネス航空協会(SSBA) と共同で声明を発表。声明ではパリ協定外部リンクと、50年までにカーボンニュートラルを目指す政府の温室効果ガス排出量削減計画を支持するとし、具体的な削減計画の概要を盛り込んだ。

声明では「気候変動は、私たちの時代における最大の課題の 1 つだ。深刻な結果を回避するために CO2 排出量を削減しなければならないということは、広くコンセンサスが得られている」としている

声明によると、スイスの航空部門は、スイス航空研究センター(ARCS)と航空専門家らが策定した調査報告書「持続可能な航空に向けたロードマップ」に基づき、CO2排出量削減を進める。

4つの重点的措置として▽灯油をバイオジェット燃料や代替合成燃料に段階的に切り替える▽より省エネルギーの航空機を使用する▽地上・空中での航空機運用をよりエネルギー効率の高い方法で行う▽カーボンオフセットプロジェクトへの投資−−を実施する。

航空業界はスイス連邦政府に対し、特に持続可能な航空燃料の開発を通じ実施計画を支援するよう求めた。

今日、飛行機は世界の二酸化炭素 (CO2) 排出量の 2 ~ 3% を占めるが、そのシェアは急速に増加している。旅客・貨物航空の需要が世界中で増加していることを受け、50 年までに 排出量は3 倍に増えると予想されている。

専門家は、より環境配慮型の航空業界を実現するための特効薬はなく、今後数十年間で、一連の対策を実施していく必要があると指摘する。対策には例えば、より燃料効率の高い航空機設計や電動飛行機、環境に優しいジェット燃料などがある。

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