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生後8日の結合双生児の分離手術に成功

ベルン州立大学病院は2015年12月10日、生後8日の結合双生児の分離手術を行った Keystone

ベルン州立大学病院で昨年12月、胸部や肝臓がつながって生まれた結合双生児に、生後8日で分離手術が行われた。その成功が昨日31日、報じられた。手術にはジュネーブ州立大学病院の医師も参加し、医師団は生後これほど早く行われた分離手術はスイスでも前例が無く、世界でも最年少の成功例だと見ている。

 手術を受けた2人は昨年12月2日、肝臓と心膜、胸部がつながった状態で予定よりも8週間早く生まれた。通常、結合双生児の分離手術は生後3~6カ月を待って行われるが、2人は、つながった肝臓を通して大量の血液が循環していたため、1人の血圧が異常に高くなる一方でもう1人が低血圧になるなどして命が危険な状態になったため、生後8日で急きょ手術が行われた。

 5時間にわたった手術では、大部分でつながっていた肝臓と大動脈などが切り離された。

 術後2人は順調に回復。現在では母乳も飲めるようになり、体重も2倍に増えたという。父親は国内メディアに対し、「これは2人にとって、2度目の『誕生』だ。奇跡だ」と喜びを語った。「それでも、簡単なことではなかった。体のつながった2人を中絶して、(三つ子の)3人目だけを残すという選択肢もあった。だが私たちは望んで子どもを持ったのだ。できた子どもが普通ではないからといって見捨てることなどできない」

 医師たちは、数週間後には2人が集中治療室から出られるだろうと期待している。

 

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