英国の大学調査機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が発表した今年の「QS世界大学ランキング」で、連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)が非英語圏の大学としては最高順位に着けた。しかし、スイス全体としては再び順位を下げた。
このコンテンツが公開されたのは、
先月27日発表のランキング外部リンクで、ETHZは昨年の9位から2つ順位を上げた7位にランクインした。2020年には6位だった。
しかし、他のスイスの主な大学は順位を下げた。連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は36位と昨年の16位から大幅にランクを下げた。チューリヒ大学も8つ順位を下げ、91位にランクインした。イタリア語圏ティチーノ州のスイスイタリア語大学(ルガーノ大学・USI)は240位から328位に順位を下げた。
世界的には、マサチューセッツ工科大学(MIT)は12年連続で首位。ケンブリッジ大学、オックスフォード大学が続いた。
QS世界大学ランキングは主要な国際教育比較の1つ。学術的評判、雇用主の評判、教職員と学生の比率、教員あたりの論文被引用数、国際的な教職員比率などの指標に基づいて順位が決まる。今年はサステナビリティが指標の1つに加わった。
QSはスイスの大学が全体的に順位を下げた理由として「スイスの大学の質の高さが世界に広まりづらくなっている。特に労働市場で顕著」だと指摘した。
スイスの大学は、主に論文被引用数と教職員と学生の比率で高い評価を得た。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
おすすめの記事
おすすめの記事
世界大学ランキングってそんなに大事?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大学は世界ランキングで上位に食い込んでいる。だが大学自身はどうとらえているのか?ランキングによって順位が大きく異なるのはなぜか?
もっと読む 世界大学ランキングってそんなに大事?
おすすめの記事
クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
このコンテンツが公開されたのは、
クレディ・スイスが経営危機に陥った責任を追究するスイス連邦議会の調査委員会は20日発表した報告書で、原因は長年にわたる経営上の不始末にあったと結論付けた。
もっと読む クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
続きを読む
おすすめの記事
スイス連邦工科大学ローザンヌ校が50年 世界に誇る発明品は?
このコンテンツが公開されたのは、
連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は今年で創立50周年を迎えた。民間の科学研究所から国の大学に姿を変え、今では世界の大学トップ25の常連に成長。そのEPFLが生み出した世界に誇る科学的・商業的発見を紹介する。
もっと読む スイス連邦工科大学ローザンヌ校が50年 世界に誇る発明品は?
おすすめの記事
周期表誕生から150年 スイス人の発見した3元素はどれ?
このコンテンツが公開されたのは、
ガドリニウム、ホルミウム、イッテルビウム。これら三つの元素の共通点は何か?元素の周期表が誕生して150年が経った今、スイス人化学者が発見した元素の働きや特徴を見てみよう。
もっと読む 周期表誕生から150年 スイス人の発見した3元素はどれ?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。