スイスでは7月6日から公共交通機関でのマスク着用が義務づけられた
Keystone / Georgios Kefalas
スイスでは6日から公共交通機関でのマスク着用が義務づけられた。だがスイスの慈善・福祉団体は、貧困層の多くはマスクを買う金銭的余裕がないと指摘する。
このコンテンツが公開されたのは、
フランス語圏のヴォー州、ジュラ州などの一部の自治体は、域内店舗でのマスク着用も義務付けている。これを受け全国福祉団体協会「スイス社会保障会議」 ( SKOS/CSIAS ) は8日、地方自治体に対し、社会福祉を受けている人達に衛生マスクを無料提供するよう要請した。
国営・民間運営団体で作る同協会は、マスクの購入費用は月額40フラン程度(約4400円)になり、貧困層にとっては財政負担が大きすぎると話す。
国内2千超の自治体は、同協会の勧告に従うか、福祉支給額の引き上げを検討している。
教会の慈善団体カリタスは、運営するリサイクル品店で顧客にマスクを無料配布している。
ドイツ語圏のスイス公共放送ラジオ(SRF)によると、主要な小売店でのマスク1枚の値段は最大0.7フラン(約80円)だ。
スイスではマスクの着用はこれまで義務付けられていなかったが、ロックダウンの段階的緩和後、再び新規感染者数が増加傾向に転じた。マスクの有用性について議論した結果、政府は公共交通機関での着用義務付けに踏み切った。
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
続きを読む
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
ポストコロナ、スイスの空港はどうなる?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナによるロックダウンの緩和で空路便が徐々に増加していることを受け、スイス国内の空港と航空会社は新たな安全対策を設けた。
もっと読む ポストコロナ、スイスの空港はどうなる?
おすすめの記事
新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは新型コロナウイルスに伴う国境制限を緩和し、6月15日からEU/EFTA加盟国・英国からの入国が自由にできるようになった。7月20日からは日本からの旅行者も入国できるようになった。
もっと読む 新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
おすすめの記事
スイス公共交通機関でマスク着用が義務化
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は1日、6日から国内の公共交通機関の利用時にマスクの着用を義務付けると発表した。国の指定するリスク地域からの入国者に、10日間の自宅待機を要請することも決めた。
もっと読む スイス公共交通機関でマスク着用が義務化
おすすめの記事
コロナ対応、マスク・追跡アプリが支持失う
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人は引き続き、新型コロナウイルス対策としてのマスク着用や濃厚接触者の追跡アプリに懐疑的だ。
もっと読む コロナ対応、マスク・追跡アプリが支持失う
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。