9日、バーゼル市内で記者会見するグドール氏
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高齢を理由に安楽死を希望していたオーストラリア在住の研究者デビッド・グドール氏(104)がスイス入りした。10日、バーゼルの自殺ほう助団体の支援を受け、自ら命を終える。
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グドール氏は9日、バーゼル市内で記者会見し、自殺ほう助によって人生を終えることに満足していると発言。ただ、本当はオーストラリアで死を迎えたかったと心のうちを明かした。オーストラリアでは自殺ほう助は認められていない。
グドール氏は2日、豪パース空港を出発。仏ボルドーの親類を訪ねた後、7日にバーゼルの空港に到着した。
今月2日、豪パース空港で孫に別れを告げるデビッド・グドール氏(左)
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グドール氏はこの日集まった報道陣に「私が言いたいのは、50歳か60歳になった段階で、このまま生きるか死ぬか、本人が自由に選択できるようにするべきだ」と語った。
グドール氏は長年、オーストラリアの自殺ほう助推進団体「エグジット・インターナショナル」の会員だった。104歳の誕生日を控えた4月初め、バーゼルの自殺ほう助団体「ライフサークル」のサービスを受け、安楽死をする意向であることを公表していた。不治の病に冒されているわけではないが、生活の質が低下していることなどが理由だという。
スイスで自殺ほう助は合法化されている。このため、国外から不治の病や高齢を理由に安楽死を求めて来る人が多い。
薬物を飲んで死亡
グドール氏は10日にも、薬物を飲んで死を迎える。
仏ボルドーの親類を訪ねたことについて、グドール氏は「ボルドーにいる家族にさよならを言うのは少しつらかったが、仕方ない」と語った。
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