24日は、女性の定年年齢の引き上げや食料安全保障の是非を問う国民投票がスイスで行われます。年金や食の安全について国民が判断する重要な節目になります。もしあなたが投票権を持っていたとしたら、どう投票しますか?
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スイスインフォは24日には投票結果を報道します。
年金制度改革法案
年金制度改革関連法案の主な内容:
・女性の定年年齢を現行の64歳から65歳に引き上げ
・企業年金で積み立てた貯蓄額にかかる年金転換算定率を4年間で6.8%から6%に引き下げ
・付加価値税(VAT)の引き上げ
・女性の受給年齢の引き上げなどによる不利を補うため、2019年から新たな受給者の年金を月70フラン増額
食料安全保障に関する憲法改正
食料安全保障とは、適正な品質の食料を十分に、また適正な価格で入手できる状態のことを指します。
食料安全保障改革の憲法に盛り込む主な条項内容:
・農業生産基盤の保護―農地、水、農業技術、農業にかかわる知識など
・食料生産はその土地の条件に適合した手法で行うこと。資源を有効活用すること
・農業と食料サプライチェーンは市場志向型であること。生産された食物は資源を尊重して消費すること
・国際貿易関係は、農業と食料サプライチェーンの持続可能な発展に寄与するものであること
(英語からの翻訳・宇田薫)
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