チューリヒの空き家
Keystone
スイスの空き家の数は増え続けている。ただ以前よりもペースは緩やかだ。
このコンテンツが公開されたのは、
連邦統計局によると、スイス国内の空き家の数は7万5323戸だった(6月1日現在)。総住宅数の1.66%に相当する。1年以上住み手のいない空き家は前年比4.2%増の3029戸だった。
ここ10年は上昇傾向が続いているが、その勢いは鈍化した。 2018年6月1日、空家の増加率は前年比13%で、総住宅数に占める空き家は1.62%だった。
PLACEHOLDER
8月末にクレディ・スイスが出した調査によると、移住トレンドに逆転現象が起き、住宅への国内需要も増えているからだ。
賃貸人協会はいまだ住宅が不足していると不満を漏らすが、銀行協会は政府の圧力を受け、賃貸住宅融資の規制をより厳しくしている。
ホットスポット
2019年6月1日の時点で、国内主要5地域で空き家が前年より増加した。増加率が最も高かったのはティチーノ州、中央スイス(ベルン州、フリブール州、ジュラ州、ヌーシャテル州、ソロトゥルン州を含む)。前年は増加が顕著だったチューリヒ地域とジュネーブ湖地域は減少に転じた。
空き家の一戸建て住宅は増加の一途をたどる。 6月1日時点で、賃貸・売却用の戸建て住宅は約7600戸に上り、前年に比べ5.6%増加した。
新築の空き家は、前年と横ばいの1万戸だった。
(英語からの翻訳・宇田薫)
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
住まい
スイスでは地域によって、家探しに苦労することがある。賃貸契約の流れを知っておくと、有利に住まいを見つけることができる。
もっと読む 住まい
おすすめの記事
不動産の購入
スイスでは外国人も不動産を購入できるが、物件の種類や購入者の出身国によって条件は異なる。
もっと読む 不動産の購入
おすすめの記事
スイスでマイホームを持つにはいくら必要か
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは住宅価格が上がり続けている。マイホームの夢は非現実的になるばかり。スイス第三の銀行ライファイゼンが、スイスで住宅購入に必要なお金を試算した。
もっと読む スイスでマイホームを持つにはいくら必要か
おすすめの記事
「湖岸は市民のもの!」チューリヒのゴールドコーストを巡る住民の戦い
このコンテンツが公開されたのは、
湖沿いはスイスで最も人気があり、なおかつ最も高額な住宅地だ。多くの大富豪が湖岸の私用地に豪邸を建てる夢を実現してきた。しかし湖や川の岸は法律で「公共物」と定められているため、湖岸を巡る「階層闘争」が各地で繰り広げられてきた。チューリヒ湖岸の自治体ウエティコンでは化学工場が湖岸を独占し、住民のロルフ・ケッペリさんは湖岸が市民の所有物だと認めてもらうため20年間戦い続け、その努力がついに実を結んだ。
もっと読む 「湖岸は市民のもの!」チューリヒのゴールドコーストを巡る住民の戦い
おすすめの記事
スイス人建築家おススメの「中国式の小さな家」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人建築家のドナート・カンバーさんは、1980年代末に中国で見かけた横幅は狭いが高くそびえるような一軒家にすっかり魅了された。スイスに戻った後、これらの家を見本に家を4軒建てたが、スイス人が「住みたい家」は全く異なるものだった。
もっと読む スイス人建築家おススメの「中国式の小さな家」
おすすめの記事
チューリヒの「食べられるアパート」とは?
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ州にある1軒のモダンなアパート。実はこの中で、資源節約型建築を実用化するための新素材や新技術の開発が行われている。核となるコンセプトは「循環」。数年経つとアパートは解体され、そこで使用されていた建築材料は残らずリサイクルされる。
もっと読む チューリヒの「食べられるアパート」とは?
おすすめの記事
スイスのファミリー向け賃貸住宅、最も高いのはジュネーブ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの10大都市にあるファミリー向け賃貸住宅の家賃比較調査によると、最も高かったのはジュネーブ、最も安いのはスイス東部のザンクトガレンだった。
もっと読む スイスのファミリー向け賃貸住宅、最も高いのはジュネーブ
おすすめの記事
世界から移民を引き付ける国、スイス 都市で異なる傾向
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大都市は世界でも極めて国際色が豊かで、その傾向は強まるばかりだ。中でも突出するのが国際機関の集中するジュネーブで、ローザンヌ、バーゼル、チューリヒ、ベルンよりも外国人の割合が高い。
もっと読む 世界から移民を引き付ける国、スイス 都市で異なる傾向
おすすめの記事
スイスの複数都市で別荘比率が上限に接近
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・フランス語圏の日刊紙ル・マタン日曜版によると、スイスの多くの都市で家屋の別荘比率が上限の2割に近づいている。
もっと読む スイスの複数都市で別荘比率が上限に接近
おすすめの記事
スイスに増える高層ビル 住民からは反対の声も
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌの建築事務所リヒター・ダール・ロシャ(Richter-Dahl Rocha)が、ある高層ビルの構想を練り始めてから、既に22年が経つ。ローザンヌ市西部に建築予定のこのビルの高さは、圧巻の120メートル。ローザ…
もっと読む スイスに増える高層ビル 住民からは反対の声も
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。