スイスの若者がインターネットに使う時間は1日4時間。オンラインゲームの利用に政府が時間制限を設けた中国とは対照的に、自分でネット利用にルールを課している若者も多い。
このコンテンツが公開されたのは、
連邦青少年問題委員会がまとめた報告書「Always On外部リンク」によると、スイスの16~25歳は常にオンライン状態であることにメリットを感じている。調査は16~25歳の青年1001人と40~55歳の中年390人が答えた。
最も頻繁に使われているのはショートメッセージやソーシャルメディア、Eメール、動画共有サイト。若い人々は特に他の人と連絡を取ったり学校・就職情報を探したり、単なるエンターテイメントとして使っている。
一方、3人に1人は特定のアプリにストレスを感じており、4人に1人はネットに接続されていないと不安を感じると答えた。
調査では、16~25歳の1日当たりオンライン時間は平均4時間だった。40~55歳では2.5時間だった。
規制を検討
調査では、プッシュ通知に対処するために若い人の95%が自律のための取り組みをしていることが分かった。
例えば4人に3人は何か別のことに集中したい時は携帯電話を使わず、3人に2人は時間を使いすぎたアプリを削除、2人に1人はプッシュ通知機能を解除したことがある。
4割はネットにいつどのくらい接続するかルールを設けている。
1割はいわゆる「ネット中毒」で、ネット接続時間は平均5.6時間。ネット利用にルールを設けてはいるが、繋がっていないと禁断症状が出る。
経済協力開発機構(OECD)によると、スイスの若者のネット接続時間は加盟国平均を下回る。
おすすめの記事
おすすめの記事
若者の間に広がるネット依存症
このコンテンツが公開されたのは、
これまでにも存在した、アルコール、タバコ、麻薬、ゲームなどへの依存。そして今回スイスで初めて、インターネット依存に関する調査結果が報告された。依存問題を扱う公益財団「アディクション・スイス」が発表した報告書「スイス・パノラマ2016」では、特に若者の間で広がるインターネット依存症が指摘され、政府や政治家に対して早急な予防対策が求められた。
もっと読む 若者の間に広がるネット依存症
(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
続きを読む
おすすめの記事
「ウーバーは雇用主」ギグワーカー保護のジュネーブ州、今後どうなる?
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ州政府は、米配車大手ウーバー・テクノロジーズ(Uber)を雇用主と見なし、ドライバーへの社会保障を義務付けた。ウーバーが同州内で「衝突」を起こしたのはこれが初めてではない。州の決定はウーバーにどのような影響をもたらすのか。
もっと読む 「ウーバーは雇用主」ギグワーカー保護のジュネーブ州、今後どうなる?
おすすめの記事
デジタル化で後れを取るスイスの銀行
このコンテンツが公開されたのは、
先進各国と同じくスイスの銀行もデジタル化に向かっているが、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は「望ましい水準に達していない」と手厳しい。
もっと読む デジタル化で後れを取るスイスの銀行
おすすめの記事
巨大IT企業への課税、スイスに痛手か
このコンテンツが公開されたのは、
多国籍企業が税制上の抜け穴を利用した課税逃れを防止するため、国際的な課税ルールの抜本的な改革が急ピッチで進められている。6月の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でも、巨大IT企業への「デジタル課税」ルールが焦点の一つになった。ただ、低税率で多国籍企業を誘致してきたスイスは、国際課税ルールの強化で大きな痛手を受ける可能性がある。
もっと読む 巨大IT企業への課税、スイスに痛手か
おすすめの記事
性犯罪を起こす若者がスイスで急増 低年齢化も
このコンテンツが公開されたのは、
違法ポルノ所有や性的暴行など、性犯罪で有罪判決を受ける若者がスイス国内で増えていることが国内紙の調査で分かった。
もっと読む 性犯罪を起こす若者がスイスで急増 低年齢化も
おすすめの記事
何歳で性教育? スイスでは州や学校で異なるが・・・
このコンテンツが公開されたのは、
バーゼルのある中学校の生徒たちは、今日浮足立っている。これから性教育の授業が始まるからだ。だが、その授業がスイスで典型的なものだとは判断できない。というのも、スイスでは国レベルでのガイドラインが存在しないからだ。この状態を早急に解決すべき課題だと主張する人と、その必要はないと言う人がいる。
もっと読む 何歳で性教育? スイスでは州や学校で異なるが・・・
おすすめの記事
その海賊版、スイスの著作権法違反です!
このコンテンツが公開されたのは、
長年著作権問題について検討を重ねてきたスイスは、法的枠組みを整え知的財産の保護をデジタル時代に合わせようとしている。政府はこれらの改革で米国の監視対象から外れることになると期待する。
もっと読む その海賊版、スイスの著作権法違反です!
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。