東京オリンピックでは27日、自転車・マウンテンバイク女子クロスカントリーが静岡県で行われ、スイス勢が表彰台を独占する歴史的快挙を成し遂げた。
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厳しいコースとして知られる静岡県の伊豆MTBコースは、午前中に降った雨の影響で滑りやすくなり、さらに難易度が増したが、スイスのヨランダ・ネフが圧倒的な走りを見せて金メダルを獲得した。同じくスイス代表のジナ・フライが2位、リンダ・インデルガンドが3位で到着し、スイス勢がメダルを独占する歴史的快挙となった。
優れた技術を武器に後続に大きくタイム差を付けたネフは、スイス国旗を掲げてフィニッシュ。スイス勢で今大会初の金メダリストとなった。ネフは2017年に世界選手権で優勝するなど活躍したが、2019年に脾臓(ひぞう)破裂を経験し、五輪開幕6週間前には手の骨折に見舞われた。1位でゴールしたネフは「夢のよう。すぐには目が覚めないことを願う」と喜びを語った。
オリンピックの自転車競技で1つの国がメダルを独占したのは、1904年に米国が成し遂げて以来。
また、スイス人女性アスリートが3人揃ってオリンピックの表彰台に立つのは初。スイス人男性アスリートが3人一緒にメダルを受け取ったのは1936年の独ベルリン大会以来で、体操競技のジョルジュ・ミエズ(金4個、銀3個、銅1個を獲得しスイスのメダル最多記録を樹立)と、ヨセフ・ウォルター選手(銀)、オイゲン・マック(銅)が表彰台に並んだ。
1924年のパリ大会でも、体操のヨーゼフ・ウィルヘルム、ジャン・グートヴェニガー、アントワン・レベッツがあん馬で金銀銅のメダルを獲得している。
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