スイスで昨年末から始まった新型コロナウイルス感染症ワクチン接種計画で、投与後に報告された副反応は597件に上った。女性はこのうち68.7%だった。
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医薬品規制機関スイスメディック(Swissmedic)が公表外部リンクした。データは今月8日時点のもの。統計では女性が過半数を占めた。
副反応の大部分(70%)は軽度だったが、重度なもので目立ったのは発熱(24件)、息切れ(18件)、新型コロナウイルス感染症(14件)、嘔吐(11件)、過敏症(11件)、アナフィラキシー反応(8件)、頭痛・片頭痛(11件)、帯状疱疹の再活性化(8件)だった。
ワクチン接種後に死亡した人は21人。ただ時期には差があった。平均年齢は85歳で、大半は既往症を持っていた。
スイスメディックは声明で「現在分かっている範囲では、死亡したケースはいずれもワクチン接種とは独立して起きた感染症、心血管・肺・気道の疾患によるもの。時系列上の相関関係はあるが、ワクチン接種が死因だと示す具体的な証拠はない」と説明した。
国内では2種のワクチンが使われているが、副反応では大きな差がなかった。ファイザー/ビオンテック製は343件、モデルナ製は251件だった。アストラゼネカ製ワクチンはスイスメディックが現在、承認審査を行ってている。
スイスメディックは、副反応のデータは標準範囲内であり、新たな懸念の傾向は特定されなかったと説明。「今回の結果は、臨床試験中に特定され、医薬品情報に記載された副反応プロファイルを裏付けるもの。新たな安全性シグナルは現時点で検出されていない」とし、これらのワクチンについて、副反応リスクを上回るベネフィット(利益)比は以前と同じだと述べた。
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