スイス政府は13日、1976年に発行された第6次紙幣以降の旧紙幣について、20年の交換期限を撤廃する決定を出した。
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スイス国立銀行(SNB)は偽造防止などのため、15〜20年ごとに紙幣を刷新し、古い紙幣の流通を停止してきた。この現行制度は1921年に導入され、旧紙幣は通貨としての価値を失うが、流通停止から20年以内であれば同価値の紙幣と交換することができる。
今年6月21日に議会が承認した通貨・支払手段に関する連邦法の一部改正によるもの。1976年に発行された第6次シリーズには、著名な建築家フランチェスコ・ボッロミーニの肖像画が書かれた100フラン紙幣も含まれる。
第6次紙幣の交換期限は来年5月1日に迫っているが、約10億フラン相当がまだ市場に残っているとみられている。
SNBは、25年以上経った紙幣については交換価値の10%を保持する。残余分は自然災害補償を目的とした団体外部リンク、連邦、州に割り当てられる。
2020年に施行する。
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1.まずはベルンとチューリヒの銀行で、数日後にはスイス全国の銀行で入手可能になる。
2.新20フラン札は旧20フラン札よりも小さい。スイス国立銀行(中銀)によると、生産が効率的で、消費者にとってより使いやすい大きさだからだという。
3.国章の十字や色が変化する地球儀のデザインなどに、計15種類の偽造防止技術を採用。
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スイスの1000フラン札(約11万円)は世界で最も高額な紙幣の一つだ。欧州中央銀行は今月4日、違法行為を防止する目的で2018年末までに高額紙幣の500ユーロ札の発行を停止する計画を発表したが、スイス政府は「1000フラン札はスイス文化に欠かせない」として同紙幣発行の継続を明らかにした。
スイス国内で流通している1000フラン札は、2000~14年の間に2千万枚から4千万枚へと倍増した。
中道左派のスイス社会民主党マルグレット・キーナー・ネレン議員はテロリストや犯罪者間での現金取引やマネーロンダリングに悪用されやすいとの観点から、高額紙幣の流通を懸念する。
だがスイス政府は19日、こうしたリスクを認識しており、高額紙幣を使った違法行為の防止に必要な対策はすでに講じられていると文書で回答した。
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