スイスのメダル数、1952年以来の好成績 東京五輪
8日閉幕した東京五輪で、スイスが獲得したメダルは金3個を含む計13個で、1952年のヘルシンキ五輪(14個)に次ぐ好成績だった。
スイス代表は開幕後1週間で12個のメダルを獲得。リオ五輪(16年)の獲得メダル数で、今大会の目標でもあった7個を大幅に上回った。
金:ベリンダ・ベンチッチ(テニス)、ニナ・クリステン(射撃)、ヨランダ・ネフ(マウンテンバイク)
銀:ベリンダ・ベンチッチ/ビクトリヤ・ゴルビッチ(テニス)、マティアス・フリュキガー(マウンテンバイク)、シナ・フライ(マウンテンバイク)、マルレン・ロイセル(ロード)
銅:ニナ・クリステン(射撃)、ジェレミー・デプランシュ(競泳)、ニキタ・デュカロッツ(BMXフリースタイル)、ヨアナ・ハイドリヒ/アノーク・べルゲデプレ(ビーチバレーボール)、リンダ・インデルガント(マウンテンバイク)、ノイ・ポンティ(競泳)
ビオラ・アムヘルト・スポーツ相は選手に宛てた公開書簡で、その活躍ぶりに「ブラボー、そしてありがとう」と賛辞を送った。同氏は、今回の五輪に関わった全員のおかげで、来年2月の北京冬季五輪、2024年のパリ夏季五輪に向けて弾みがついたと語った。
スイスは、獲得メダル数外部リンクでは24位だったが(米国が1位、中国が2位、日本は3位)、英紙フィナンシャル・タイムズのランキング外部リンクでは8位につけた。同紙のランキングは、各国の経済的・社会的・政治的な特徴を考慮した経済モデルに基づき算出された獲得メダル予想数との差を順位づけたもの。スイスは獲得予想の7個を上回る成績を残した。
スイスが今回の13個を超えるメダルを獲得した夏季五輪は5回だけ。1924年のパリ五輪(25個、うち7個は金)、28年のアムステルダム五輪(17個)、36年のベルリン五輪(19個)、48年のロンドン五輪(23個)、そして52年のヘルシンキ五輪だ。
ただし、ヘルシンキ五輪は参加国の数も競技数もはるかに少なかったため、東京と単純比較はできない。近年で最も成績が良かった夏季五輪は、9個のメダルを獲得した2000年のシドニー五輪だった。
女子選手が活躍
金メダルを獲得した人数は、5年前のリオ五輪と同じ3人のまま。しかし、男子選手が金を独占したリオとは異なり、東京では3人とも女子選手だった。
さらに、マウンテンバイクでは、スイスの女子選手3人が85年ぶりに表彰台を独占する快挙を果たした。
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東京五輪の前は、夏季五輪で獲得した金メダル54個のうち、女子はエレーヌ・ド・プルタレス(セーリング、1900年)、クリスティーネ・シュトゥッケルベルガー(馬場馬術、1976年)、ブリジッテ・マクマホーン、二コラ・スピリク(トライアスロン)の4人だけだった。
9月5日に閉幕したパラリンピックでは、スイス代表は金7個を含む計14個のメダルを獲得。中でもマルセル・フグ選手(金4個)とマニュエル・シャー選手(金2個、銀3個)がメダルの獲得に大きく貢献した。また、ハインツ・フライ選手は自転車ロード男子ロードレースH3で2位に入賞し、パラリンピック通算35個目のメダルを獲得した。
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