健康保険会社CSSが18日に公表した健康意識調査で、スイス人の健康状態は新型コロナウイルス感染症の流行時と比べて悪化していることが分かった。
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調査はCSSの委託で調査会社ソトモが2023年6月6~29日に実施。スイス国内に住む2432人が回答した。誤差は±2%ポイント。
回答者の34%が、自身の健康状態を「不調」あるいは「病気」だと感じていると答えた。2020年3月の調査では22%だった。
65歳以上が2023年に病欠した日数は4.5日で、パンデミック前とパンデミック時の2.6日から倍増した。
最も頻繁に報告された症状は「疲労と倦怠感(68%)」で「痛み(48%)」「感染症(41%)」「ストレス(40%)」がそれに続いた。調査は、こうした症状は新型コロナウイルス感染症の後遺症である可能性は否定できないとしている。また、健康状態の悪化は、睡眠の質と量だけでなく、身体活動や社交性にも影響を及ぼす。
若年層に多いメンタルヘルス不調
メンタルヘルス分野では、2021年は回答者の4人に3人が「自分を精神的に健康だと思う」と答えたが、2023年は3分の2にとどまった。
改善の傾向はあるものの、メンタルヘルス不調を抱える患者の数は依然として若年層に多い。18~35歳の回答者のうち「専門家に相談する」と答えのは38%のみで、専門家に相談した人の約50%が「期待したサポートを得られていない」と答えた。
また、家族の世話を担うことが多い41~50歳の女性は特に「仕事と家庭でのストレス」に悩まされていることが浮き彫りとなった。回答者の4人に3人が、柔軟な働き方は心理的な助けとなり、仕事とプライベートの両立を可能にすると答えた。同年齢層で「精神的に健康だと思う」を選んだ回答者は、2021年の75%から2023年の67%に減少している。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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