スイス連邦政府は1日、ウクライナの人々への救援物資を含む800万フラン相当(約10億円)の支援を行うと発表した。スイスの複数の州、機関、一般市民も相次いで支援を発表した。
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ベルン州とチューリヒ州は、宝くじ基金から100万フランをスイス赤十字と赤十字国際委員会に寄付すると発表した。
スイス国立科学財団(SNSF)も2日、米国の研究者支援機関「Scholars at Risk」への支援の一環として100万フランを拠出し、ウクライナの研究者をスイスの大学に招く手助けをすると発表。追加の対策も準備中だとした。
既に一般からの寄付を募っている慈善団体スイス・ソリダリティーは、9日に全国的な寄付キャンペーンを行うと発表した。
市民ら、難民1万6千人分の受け入れ申し出
国連によると、ロシアの軍事侵攻以来、国外に逃れたウクライナ人は2日の時点で87万6千人に上る。
スイス連邦移民事務局は2日、ウクライナ人の亡命申請件数は現在150件で、その数は増加していると述べた。
しかし、ウクライナ国籍者は90日以内であればスイスが加盟するシェンゲン圏に査証なしで入国できるため、実際の人数は不明だ。連邦移民事務局の報道官は2日、既に個人宅に避難している人もいる可能性があると述べた。
スイスのキャンペーンサイトCampax外部リンク上では、ウクライナ難民を受け入れる宿泊場所を募集。2日までに約6613世帯から難民を受け入れる申し出があった。ベッド1万5904床に相当する。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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