スイス中央部のルツェルン湖畔の町ヘルギスヴィルで28日、基礎自治体レベルの住民投票が行われた。新型コロナウイルスで打撃を受けた地域経済を支援するため、成人の住民全員にそれぞれ500フラン(約5万5千円)の商品券を配る案が圧倒的な賛成で可決された。
このコンテンツが公開されたのは、
ニトヴァルデン準州にあるヘルギスヴィルは裕福な自治体で、人口は5800人。事業費は計260万フランとなる。
商品券は、地域内のレストラン、ショップ、事業サービスで使える。年末までに配布する。
地元政府は「住民と各世帯を財政支援し、できるだけ早く地元産業の売上高を増やすことが目的」とした。また「この措置が消費者の需要を後押しし、それにより地域の経済サイクルを早急に支援できる」と述べた。
ほかの地域でも
地元産業と観光を後押しするこうした制度は、国内の他地域でも行われている。
ツークでは5月、1000万フラン相当の「コロナ基金」を設立。大部分が地元の鉄道事業に充てられ、列車の利用者には100フラン相当のクーポンが配られる。
オプヴァルデン、ニトヴァルデン、ウーリ、ティチーノ、トゥールガウ、ヴァレー(ヴァリス)州でも類似の制度が立ち上がっている。
おすすめの記事
クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
このコンテンツが公開されたのは、
クレディ・スイスが経営危機に陥った責任を追究するスイス連邦議会の調査委員会は20日発表した報告書で、原因は長年にわたる経営上の不始末にあったと結論付けた。
もっと読む クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
続きを読む
おすすめの記事
スイス製腕時計の輸出 新型コロナ影響でピンチ
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染拡大はスイスの時計産業に大きな打撃を与えた。2020年は業界史上最も深刻な危機の年となる見通しだ。一方で専門家らは、過去に何度も危機を乗り越えてきた業界の底力に期待を寄せる。
もっと読む スイス製腕時計の輸出 新型コロナ影響でピンチ
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは新型コロナウイルスに伴う国境制限を緩和し、6月15日からEU/EFTA加盟国・英国からの入国が自由にできるようになった。7月20日からは日本からの旅行者も入国できるようになった。
もっと読む 新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
おすすめの記事
コロナで大気汚染改善?
このコンテンツが公開されたのは、
世界で起こる環境の変化に、新型コロナウイルス対策がどれだけ関係しているのだろう。長期的に見て気候へのメリットはあるのか。
もっと読む コロナで大気汚染改善?
おすすめの記事
スイスの直接投資、欧州で存在感
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの近隣諸国や欧州での対外直接投資はこの数年で増え続けている。最新のデータを見てみよう。
もっと読む スイスの直接投資、欧州で存在感
おすすめの記事
コロナ危機でスイスは戦後最悪の不況になるのか
このコンテンツが公開されたのは、
今年のスイス国内総生産(GDP)は少なくともマイナス6%に落ち込むと予想されている。新型コロナ第2波に見舞われれば、戦後最悪の不況に陥る可能性がある。
もっと読む コロナ危機でスイスは戦後最悪の不況になるのか
おすすめの記事
新型コロナ急速拡大 スイスの検査体制に黄信号
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は、コロナウイルスの感染例をすべて把握する段階は超えたとして、ターゲットを絞って検査を行うアプローチに切り替えた。一部の州は政府の方針に反し、検査体制の大幅拡充を急ピッチで進める。
もっと読む 新型コロナ急速拡大 スイスの検査体制に黄信号
おすすめの記事
WHO、米国の資金拠出の実態は?
このコンテンツが公開されたのは、
米国は世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス対応を批判し、資金拠出を当面停止すると発表した。米国は実際いくら拠出し、どのような活動に使われたのか。
もっと読む WHO、米国の資金拠出の実態は?
おすすめの記事
新型コロナ 弱体化する抗生物質市場に追い打ち
このコンテンツが公開されたのは、
新型肺炎(COVID-19)の特効薬の開発に資金がつぎ込まれる中、このパンデミックが抗生物質の問題を悪化させる可能性がある。世界的な医療専門家らは、これまで放置されてきた薬剤耐性菌の問題が患者の治療をより困難にする恐れがあると警告する。
もっと読む 新型コロナ 弱体化する抗生物質市場に追い打ち
おすすめの記事
スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染を抑制するため、スイスでは20日から公共のスペースで5人以上の集まりを禁止するなどの追加対策が取られている。スイス連邦大統領は21日、スイス国民へお手紙を書き、メッセージを送った。
もっと読む スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
おすすめの記事
スイス人写真家が見たハイチの結婚式
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの静かな田舎を離れて世界中を旅したあと、ハイチに暮らし始めた写真家のベリスヴィルさん。今では第二の故郷となったハイチの、結婚式をテーマにした写真集の出版を目指して準備を進めている。
もっと読む スイス人写真家が見たハイチの結婚式
おすすめの記事
コロナ禍でベーシックインカムへの待望論が再浮上
このコンテンツが公開されたのは、
すべての人に条件なしで生活を保障する社会をあなたは想像できるだろうか?コロナ危機の今、無条件で一定の金額を給付する「ベーシックインカム(最低生活保障)」のの支持者に追い風が吹いている。
もっと読む コロナ禍でベーシックインカムへの待望論が再浮上
おすすめの記事
コロナ危機が照らした持続可能農業への道
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス危機は世界の食料システムの弱点を浮き彫りにし、同時に改革への道筋も照らした。専門家は自然、人工、ハイテク技術を融合した新たな食料生産を呼び掛ける。
もっと読む コロナ危機が照らした持続可能農業への道
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。