スイスの首都ベルンで開かれたルポルタージュフェスティバルで31日、勇気ある並外れた報道に贈られる「トゥルー・ストーリー賞」第1回の受賞者が発表され、3人のジャーナリストが選ばれた。
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ルポルタージュフェスティバル 生中継
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8月30日から9月1日まで、スイスの首都ベルンでは60カ国のジャーナリストが集まり、祖国での体験を語るイベントが開催されている。
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1位は冤罪で投獄されたチェチェンの人権活動家、Oyub Titiyev氏のルポルタージュ「Monitor 1外部リンク」を書いたShura Burtin外部リンク氏が選ばれ、賞金として3万フラン(約322万円)が贈られた。
このルポは初め、ロシアのメディア「メドゥーザ(Meduza)」で配信され、顧みられない戦争にスポットライトを当てた。その巧みな語り口と予想外の手法が高く評価された。
2位は米ジャーナリストのMark Arax氏が、カリフォルニア州の農業ビジネスに関する調査報道「A Kingdom from Dust外部リンク」で受賞した。気候変動や水資源、カリフォルニアの歴史などの社会的テーマをうまくルポに取り入れたことが評価された。
3位は中国人ジャーナリストのDu Qiang氏が中国広東省深セン市の出稼ぎ労働者の暮らしを追ったルポルタージュ「The Vagabond Club外部リンク」で受賞した。 選考委員によるとQiang氏のルポは「すべての応募作品の中で最も驚くべきストーリー」で、社会の未知の側面を捉えた内容が高く評価された。
同賞へは98カ国から21言語による900件の応募があり、うち39件がノミネートされた。ノミネートを受けたジャーナリストは8月30日から9月1日まで首都ベルンで開催されたルポルタージュフェスティバルに招待された。そのうち36人は登壇し、それぞれ自身のルポルタージュについて話す機会を得た。
トゥルー・ストーリー賞外部リンクは、国際的なジャーナリズム賞としては初。質の高いジャーナリズムを通し、書き手の声を国境を越えた世界中に広めることを目的としている。
受賞者は選考委員8人が選出した。深いリサーチ力、質の高いジャーナリズム、社会的関係性を選考基準とした。
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(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
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