ツェルマットでは救出用のヘリコプターを待つ人が長蛇の列を成す
Keystone
大雪に伴う雪崩の危険から、スイス南部のスキーリゾート・ツェルマットへの鉄道・道路網が遮断されている。アンデルマットも大雪に見舞われ、ダボスでは住民の一部に非難指示が出た。
このコンテンツが公開されたのは、
ヴァレー州警察は不要不急の旅行を避けるように呼びかけている。
ダボスにある連邦森林降雪国土研究所(WSL)の雪・雪崩研究所(SLF)外部リンクはスイスアルプスの北縁全域の雪崩警戒レベルを最大のレベル5に引き上げた。降雪量と最大で時速130キロメートルの強風が組み合わさって、山に足を踏み入れるのは危険な状況になっている。
22日朝時点の雪崩警戒レベル(赤と黒の格子柄はレベル5)
SRF-SWI
ツェルマットでは19日夜から旅行客9000人が足止めに合っている。救出用ヘリコプターが多数出動。救出には1人当たり70フラン(約8千円)がかかる。視界が悪いなか、いち早く帰宅したい旅行客は多く、窓口には長蛇の列ができた。それでも途中で救出作業は取りやめとなった 。
スイス中部のアンデルマットは21日夕から孤立状態にある。
世界経済フォーラムの年次総会の開催が控えるダボスも大雪に見舞われている。当局は住民約30世帯に、安全な場所に避難するよう要請した。
低地でも、激しい降雨によって洪水や地滑りの危険が増している。バーゼル・ラインハレ地域では水位が洪水レベルを上回った。スイス中部のムオッタタールでは21日朝、水位の上昇により洞窟を探索していた人々が閉じ込められた。
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部、ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットの人気スキーリゾートが大雪の影響で交通網が遮断され、孤立状態に陥っている。一時は最高レベルの雪崩警報が発令されるなど、警戒が続いている。
もっと読む ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
おすすめの記事
ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットで、豪雪と雪崩警報のため運休していた鉄道が10日夕、運行を再開した。
もっと読む ツェルマット周辺の鉄道、運行再開
おすすめの記事
ツェルマットで発生した雪崩
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州で4日、雪崩が発生。被害の様子を空撮写真がとらえた。
もっと読む ツェルマットで発生した雪崩
おすすめの記事
積雪から雪崩を予測する
このコンテンツが公開されたのは、
チャールズ・フィアーツさんは、ダボスにある連邦雪・雪崩研究所(SLF)の雪氷物理学者だ。フィアーツさんのチームが、積雪の中の、雪崩を引き起こす原因となる弱層をチェックするために行う様々なテストや測定法を説明した。
もっと読む 積雪から雪崩を予測する
おすすめの記事
ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
このコンテンツが公開されたのは、
アルプス最大の自然の脅威の一つ、雪崩を予測するために、雪の結晶を拡大鏡で観察するというのは意外に思われるかもしれない。だが、これは雪崩を制御するためにスイスで行われている作業の一つだ。スイスの「雪崩リスクマネジメント」は、今秋、念願のユネスコ無形文化遺産への登録が期待されている。
もっと読む ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
おすすめの記事
スイスのアンデルマットで列車衝突事故 33人負傷
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの中部アンデルマットで列車が衝突し、33人が負傷した。この事故により、ゴッタルドトンネルの北口付近からアンデルマットの間の道路は現在閉鎖されている。
もっと読む スイスのアンデルマットで列車衝突事故 33人負傷
おすすめの記事
巨大アルペンリゾートにかかる大きな期待
このコンテンツが公開されたのは、
むき出しのコンクリート、露出した配線、立ち込める埃。将来ここが高級ホテルになることを示すものはまだほとんどない。ジャーナリスト一人ひとりには安全用のヘルメットが配られたが、「ロビー」「ワインセラー」などと表示された肌寒…
もっと読む 巨大アルペンリゾートにかかる大きな期待
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。