スイスの家庭で最もよく飼われているのは猫で、160万匹がスイスのペット界を牛耳る。
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ペットを所有する世帯で猫を飼っているのは全体の28%に上るが、猫を飼うのに特別な制限や規制はない。ペットの保有税を払う義務もない。
犬は違う。居住する自治体に犬を登録し、保有税を毎年払わなければならない。例えばベルン州では115フラン(約1万3200円)だ。犬税に関する詳細情報はこちら外部リンク。
スイスでは公共の場に犬の糞を捨てるためのビニール袋とゴミ箱がたくさん設置されている。
犬を飼う際のトレーニングコース受講は義務ではなくなったが、初めて犬を飼う人には推奨されている。大半の州には犬に関して独自の規制がある。特に危険の可能性のある犬種についてだ。居住する州または自治体に犬の飼い主向けの情報があるか調べてみよう。現在スイスには狂犬病はない。
すべての犬には、生後3カ月までにマイクロチップを装着しなければならない。獣医はその犬の情報をスイスで飼われている犬のデータベース「AMICUS外部リンク」に登録する。外国から輸入された犬は入国後10日以内に獣医に診せなければならない。獣医はこの場合もその犬の情報を上記のデータベースに登録する。
それ以外では、犬と猫にかかる費用は大体同じ。獣医の医療費、食費、生活用具代、休暇中のケア費用などだ。ペット用の医療保険に入ることもできる。
ウサギやモルモットやインコなどのペットは「社会的動物」と定義され、単独で暮らすと苦痛を覚える。このような社会的動物を単独で飼うことは法律で禁じられており、飼育かごには最低限の大きさが定められている。
連邦経財省獣医局はペットの飼育に関する詳細情報外部リンクを提供している。
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スイス人はラブラドールよりチワワがお好き?
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スイス国内で飼われている犬の登録データベース「AMICUS」によると、今年6月末時点の登録件数は54万3596匹で、最も多かったのが雑種(約14万9千匹)。チワワは2万5千匹で、ラブラドールを大幅に上回った。
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犬のトレーニングコース参加義務を廃止
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スイスの連邦議会は19日、犬とその飼い主のトレーニングコースへの参加義務を廃止すると決定した。
犬とその飼い主に、トレーニングコースへの参加が義務付けられたのは2008年。初めて犬を飼う飼い主は、4時間にわたる実技クラスへの参加と、1時間の講習会への出席が義務付けられていた。
連邦政府は2016年3月、50万匹以上の犬を飼っている(スイスのような)国では犬のトレーニングコースはそれほどインパクトを持たないとの報告書を発表。コースの義務化後も犬が噛み付くなどの事件発生数は減少しなかったこと、トレーニングコースに参加した飼い主と、しなかった飼い主の行動にさほど違いが無かったこと、さらに飼い主のおよそ20%は、トレーニングコースに全く参加していなかったことなどが明らかになった。
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スイスの2015年の世帯当たり平均可処分所得は一月当たり6957フラン(当時レートで約83万5千円)だった。娯楽やリラックス、文化活動への支出は560フラン足らずで、犬や猫などペットには90フラン近くを支出している。
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きゃしゃな体つきに柔らかい毛並み。その体から発する鳴き声は驚くほどやかましい。ドアにはネコが出入りできる小さな扉があるのに、そばに立っている人にドアを開けるよう指示を出す。なんとも厳しいが、階級がものを言う軍隊では当た…
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2018年にトンネルとしての役割を終えるロスホイゼルン旧鉄道トンネル(ベルン州ミューレベルク)が、コウモリなど野生動物専用トンネルとして維持されることが決まった。 ドイツ語圏の日刊紙NZZによれば、全長1910mのトンネ…
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オオカミは駆除されるべき存在?
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スイスでは毎年4千~6千匹のヒツジが病気、転落、落雷などが原因で死亡している。それに比べ、オオカミに襲われて死亡するヒツジの数は少ない。しかし、スイス南西部のヴァレー州では多くの住民が捕食者駆除地域の開設を求めている。(SRF/swissinfo.ch)
スイスで2016年に飼育されたヒツジの数は約34万匹。このうち389匹がオオカミに襲われて死亡した。
スイスには推定30~35匹のオオカミが生息しているが、現在ヴァレー州では、そのオオカミと並んでクマ、オオヤマネコなどの捕食者を駆除しようとする動きがある。しかし、これらの動物はベルンで締結された国際協定で保護動物に指定されている。オオカミの居場所はないのか?地元住民に話を聞いた。
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