カーニバルの中止にもかかわらず、ウイルス細胞に見立てた変装で街を練り歩く人たち。3月2日、バーゼルで
Keystone / Georgios Kefalas
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、スイス連邦政府は1千人以上の大規模イベントを禁止した。2~4日予定されていた国内最大のカーニバル、バーゼルのファスナハト外部リンクも中止になったが、数百人がパレード当日の2日早朝、街頭に繰り出した。
このコンテンツが公開されたのは、
カーニバルは通常、派手な仮装をした人たちが町を練り歩くが、この日仮装していた人はごくわずかだった。灯籠(ランタン)を手にした人々が市内の広場に集まり、午前4時に市庁舎の鐘が鳴ると一斉に歓声を挙げた。
警察が巡回したが、介入はしなかった。
スイス政府は28日、3月15日まで1千人以上のすべてのイベントを禁止すると発表した。
市内では1日夜、カーニバルに参加できなくなったグループが集まり、酒などを飲む姿が見られた。2日朝のパレード用に用意した提灯を持っていた人もいた。
こうした集まりを避けるため、バーゼル・ラント準州の関係機関は一部地域のレストランやバーに対し、1日夜から2日朝の間の飲み物の提供を禁止した。
バーゼルのファスナハトは例年約1万2千人が参加し、数万人の観衆でにぎわう。2017年にはユネスコ(国連科学文化教育機関)の無形文化遺産に登録された。
おすすめの記事
おすすめの記事
バーゼルのファスナハト、ユネスコ世界無形文化遺産に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大のカーニバル、バーゼルのファスナハトが7日、ユネスコ(国連科学文化教育機関)の無形文化遺産に登録された。スイスとしてはヴヴェイのワイン醸造フェスティバルに次ぐ2件目だ。
もっと読む バーゼルのファスナハト、ユネスコ世界無形文化遺産に
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
新型コロナウイルス スイス国内の感染状況は
このコンテンツが公開されたのは、
スイス各地で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が増加している。国内では大規模イベントが相次いで中止され、政府はさらなる感染防止対策を国民に呼び掛けている。
もっと読む 新型コロナウイルス スイス国内の感染状況は
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
感染経路を突き止めろ スイスの新型コロナ探偵
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染に歯止めをかけるため、感染者と接触した人物も全員経路調査を受けている。スイス当局は専門家がこうした「探偵」業務に当たるよう要請している。
もっと読む 感染経路を突き止めろ スイスの新型コロナ探偵
おすすめの記事
スイス国境の伊北部で4人目の死者 新型コロナ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスと国境を接するイタリア北西部ロンバルディア州で24日、新型コロナウイルスによる国内4人目の死者が確認された。同州は国内で最も感染者が多く、スイスへの越境労働者も多い。このためスイス国内では不安が広がっている。
もっと読む スイス国境の伊北部で4人目の死者 新型コロナ
おすすめの記事
新型コロナウイルス スイスで初の感染確認
このコンテンツが公開されたのは、
連邦内務省保健局は25日、スイス南部ティチーノ州に住む70歳の男性が新型コロナウイルスに感染していることが分かったと発表した。スイスでの感染確認は初めて。
もっと読む 新型コロナウイルス スイスで初の感染確認
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。