スイスの中部アンデルマットで列車が衝突し、33人が負傷した。日本人の負傷者はいなかった。
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地元の州警察によると、事故は11時30分ごろ、アンデルマットで起きた。
警察は負傷者の重度についてはコメントしていないが、医療従事者が現場にいると述べている。
また、この事故により、ゴッタルドトンネルの北口付近からアンデルマットの間の道路は現在閉鎖されている。
スイスの通信社によると、衝突した列車はマッターホルン・ゴッタルド鉄道の運行するディシDisi行き列車。同社はスイスアルプス南部のツェルマットへの氷河特急でも知られる。
もう1本の列車は、機関車と5台の台車で構成され100人が乗車しており、事故の発生時にはアンデルマット駅でレールの切り替え作業中だった。
アンデルマット駅は、ゴッタルド線や氷河特急線が通過する交通の要所。アンデルマット山村は、古くからスキー場として栄えてきたが、近年はエジプトの億万長者サミ・サウィリス氏により、広範囲で観光開発が進んでいる。
(英語からの翻訳 上原亜紀子)
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世界一遅い特急列車「スイス氷河特急」でパノラマ車窓の旅をじっくり楽しむ
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雄大なスイス・アルプスの絶景をゆったりと満喫できる赤い列車「氷河特急」。「特急列車」という名前とは裏腹に、平均時速34kmという「鈍行」で、サンモリッツとツェルマット間の壮大な雪景色の中を8時間かけて走る。
1930年創業という歴史あるこの「氷河特急」は、スイスの代表的な山岳地帯を横断し、七つの谷、291の橋、91のトンネルを抜け、標高2046メートルのオーバーアルプ峠を通り抜ける。春は彩られた花の咲く薄緑の草原を駆け抜けるのだが、冬に雪の降る白銀の世界を赤い列車が走る姿は、一際目を引くものだという。
列車の中では、急勾配を走るということで、グラス中のワインが水平になるように作られたという氷河特急の名物「傾いたワイングラス」でワインをゆっくり楽しみながら、極上の気分でスイスが誇る景色を満喫できる。
大きな車窓で雪見路線を楽しむことができるともいわれるパノラマ車両の氷河特急ルートは、スイスの観光客を今までも魅了してきた。そんな中、新たなパノラマ車両が4月から運行するという。スイス・アルプスの南北を結びゴッタルドベーストンネルを通るゴッタルド鉄道では、最新のパノラマ列車「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」が運行を開始し、フリューレン~ティチーノ州間の絶景を楽しむことができるようになる。
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運用開始から2カ月の世界最長鉄道トンネル、定時性確保などの課題も
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この世界最長の鉄道トンネルにより、アルプスの南北を結ぶゴッタルドルートの旅は、所要時間が約30分短縮されることになった。だが列車の遅延などで、その短縮が実現されない場合もある。スイス連邦鉄道(スイス国鉄)による8日の報…
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巨大アルペンリゾートにかかる大きな期待
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むき出しのコンクリート、露出した配線、立ち込める埃。将来ここが高級ホテルになることを示すものはまだほとんどない。ジャーナリスト一人ひとりには安全用のヘルメットが配られたが、「ロビー」「ワインセラー」などと表示された肌寒…
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スイス・グラウビュンデン州で13日午後、土砂崩れによる列車の脱線事故が起き、日本人の乗客2人が病院に収容された。事故を起こしたレーティッシュ鉄道によると、この列車は夏に多くの観光客が利用する「氷河特急」ではなく、地域の駅を結ぶ普通列車だったという。
今回の事故は、2010年7月に脱線事故を起こした「氷河特急(Glacier Express)」と同じ路線で起きたため、日本の観光業関係者にとって当時を思い起こさせる衝撃となった。4年前の事故では日本人観光客1人が死亡、42人が負傷。負傷者のうち28人が日本人という大惨事になったからだ。
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