近年、たばこ関連の新製品への需要が高まっているが、これらの中毒リスクに関する情報はまだ少ない
ostancoff/123RF
スイスの非政府組織「アディクション・スイス(Addiction Switzerland)」は、電子たばこや合法大麻の中毒リスクを正しく理解するため国が更なる調査を行い、新たな法的枠組みを作るべきだと呼びかけた。
このコンテンツが公開されたのは、
同団体は13日に公表した調査報告書「スイスにおける2018年の中毒についての調査外部リンク」で、向精神性物質の普及拡大や新しい製品への需要の高まりがみられる現状は「中毒の分野を大きく変えている」とし、それに対応するためには「新たなアプローチ」が必要だと訴えた。
同団体は「消費者の多くは、リスクがなるべく少ない新製品を試したがる。一方、製造元や企業はより多くの利潤を求め、国の規制を拒否する」と懸念を示した。
>>合法大麻がブーム、1億円ビジネスの裏側は?
同団体の広報担当コリーネ・キボラ氏はスイスインフォの取材に対し、現在流通する新製品の中毒リスク研究にもっと多くの資金や人材が投じられるべきだと述べた。
キボラ氏は「例えば加熱式たばこだが、データは製造元が出したものしかない。信用性には疑問符が付く。また、新製品に対応した法的枠組みも必要だ。残念なことに、昨年末に審議入りした新しいたばこ関連法案は宣伝、マーケティング分野の規制内容を巡り難航している」と話した。
おすすめの記事
ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス小売大手のミグロ(Migros)は14日、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウにある1店舗を年中無休化すると発表した。
もっと読む ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
おすすめの記事
ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
このコンテンツが公開されたのは、
2025年大阪・関西万博のスイス館が、13日の開幕日に開館した。没入感のある展示空間でスイスの多様・卓越性を紹介し、150万人以上の来館者を見込む。
もっと読む ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
おすすめの記事
スイス大統領、関税でトランプ氏と電話会談
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、米国の追加関税について、ドナルド・トランプ米大統領と電話会談した。
もっと読む スイス大統領、関税でトランプ氏と電話会談
おすすめの記事
【トランプ関税】スイス経済相が米通商代表と初協議
このコンテンツが公開されたのは、
米国の関税措置をめぐり、スイスのギー・パルムラン経済相は7日、米通商代表のジェミソン・グリア氏とビデオ会議による最初の協議を行った。
もっと読む 【トランプ関税】スイス経済相が米通商代表と初協議
おすすめの記事
スイス、トランプ関税に報復せず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は3日、ドナルド・トランプ政権が同日発表した関税に対し、当面は対抗措置を取らないと表明した。
もっと読む スイス、トランプ関税に報復せず
おすすめの記事
トランプ大統領、スイス製品に31%の関税
このコンテンツが公開されたのは、
ドナルド・トランプ米大統領は、スイスからの輸入品に31%の関税を課すと発表した。
もっと読む トランプ大統領、スイス製品に31%の関税
おすすめの記事
スイスにBYDが上陸 年内に15店舗
このコンテンツが公開されたのは、
中国のEVメーカー比亜迪(BYD)が正式にスイス市場に進出する。年内に全国で15店舗を出店する計画だ。
もっと読む スイスにBYDが上陸 年内に15店舗
おすすめの記事
スイス金融当局が組織再編 リスク管理部門を新設
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融市場監督機構(FINMA、日本の金融庁に相当)は1日、監督体制を強化するため組織を再編したと発表した。クレディ・スイス危機への反省から、立ち入り検査機能を増強する。
もっと読む スイス金融当局が組織再編 リスク管理部門を新設
おすすめの記事
スイスで凍結されたロシア資産、1.25兆円に 所有者の特定進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦経済管轄局(SECO)は1日、これまでに国内で凍結したロシア資産は74億フラン(約1兆2500億円)になったと発表した。資産の所有者の特定が進んだことで、昨年4月から1年で16億フラン増えた。
もっと読む スイスで凍結されたロシア資産、1.25兆円に 所有者の特定進む
おすすめの記事
スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局が31日発表した最新調査で、2023年のスイスの貧困率は前年比ほぼ横ばいの8.1%(約70万8000人)だったことが分かった。
もっと読む スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
続きを読む
おすすめの記事
大麻 再び見直される「禁断の薬」
このコンテンツが公開されたのは、
これまでに数多くの議論を呼び起こしてきた植物、大麻。スイスインフォはマルチメディアを使ったルポルタージュの中で、その効用と限界について探った。
もっと読む 大麻 再び見直される「禁断の薬」
おすすめの記事
フィンテック、合法大麻に関するスタートアップ急増
このコンテンツが公開されたのは、
昨年、スイスでは記録的な数の会社が設立された。オンライン起業プラットフォームのstartup.chによれば、その多くが急成長する「クリプト(暗号)バレー」地域に集中している。
もっと読む フィンテック、合法大麻に関するスタートアップ急増
おすすめの記事
ベルン大学の大麻研究、連邦政府がストップ
このコンテンツが公開されたのは、
薬局で一定の規制下で違法薬物の大麻を販売した場合の効果を調べるベルン大学の研究について、連邦内務省保健局がストップをかけた。同局は、現行法ではこうした研究を認可できないとしている。
もっと読む ベルン大学の大麻研究、連邦政府がストップ
おすすめの記事
スイスの少年犯罪 麻薬の使用が4割
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは昨年、裁判所で裁かれた少年犯罪のうち、麻薬の使用が4割を占めた。有罪判決が確定した未成年の数は前年比で2ポイント減少。そのうち3分の1は社会奉仕活動を命じられた。スイス政府が6日、発表した。
もっと読む スイスの少年犯罪 麻薬の使用が4割
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。