スイス中部のベルン州グリンデルワルトのシュレックホルン山(4078メートル)で12日、飛行中だったスイス軍の軍用練習機PC-7が山頂付近に墜落。軍は同日午後、パイロット一人の遺体が墜落現場から見つかったと発表した。
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軍によると、事故原因は調査中。12日朝、スイス北西部のパイエルヌ空軍基地を出発し、同南部ロカルノまで機体を運ぶ途中だった。
PC-7はスイスのピラトゥス社が開発した単発練習機。1978年からこれまでに500機以上を販売。スイスを始め約20カ国の軍隊などで使われている。
スイス軍では、この4年間で戦闘機や軍用ヘリコプターの事故が相次いだ。昨年8月にはスイス中部の山にF/A-18戦闘機が墜落、パイロット一人が遺体で見つかった。同年6月にはオランダの航空ショーに参加していた空軍の曲技飛行隊の戦闘機2機が衝突したが、パイロットは脱出して無事だった。さらに15年10月には2人乗りのF/A-18戦闘機がフランスで飛行訓練中に墜落し、パイロット一人が死亡した。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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スイス軍F/A-18戦闘機墜落事故 パイロットの遺体発見
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今月29日に発生したスイス軍F/A-18戦闘機の墜落事故で、連邦国防省は31日、パイロットの遺体を発見したと発表した。
パイロット男性(27)の死亡確認をうけ、連邦国防省は「心からお悔やみを申し上げる」と遺族に対する深い哀悼の意を表明。男性の遺族らの対応は現在、スイス軍が行っていると話した。
これまでに墜落事故の調査委員会が設置され、既にスステン峠付近の山中で発見されている機体は、破片の回収作業が進められている。墜落場所は標高3千メートル以上にある雪に覆われた氷河のくぼ地だった。
戦闘機とパイロットの捜索活動は行方がわからなくなった29日から行われていたが、捜索初日は悪天候のため事故現場とみられる場所に足を踏み入れることが不可能となっていた。
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