スイスの10大都市にあるファミリー向け賃貸住宅の家賃比較調査によると、最も高かったのはジュネーブ、最も安いのはスイス東部のザンクトガレンだった。
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調査外部リンクは民間の比較サイト「コンパリス」が実施。4.5部屋(100~110平方メートル、キッチン含む)のアパートの家賃を比較したところ、ザンクトガレンの中央値は2004フラン(約22万円)。ジュネーブはほぼ倍の3820フラン。2位のチューリヒは3073フラン、3位のローザンヌは2850フランだった。
3.5部屋のアパートでも、トップはジュネーブ、最下位はザンクトガレンでランキングはほぼ変わらなかった。2部屋のアパートでは、チューリヒがジュネーブを抜いてトップだった。
コンパリスは、大きな価格差が生じた理由として、不動産の供給不足と、都市部では借主が高収入である点を挙げた。ジュネーブとチューリヒでは近年、アパートの建設が進むが、それでも数が足りていないのが現状だ。また、両都市の住民は収入が多いため、高額な賃料をいとわない傾向がある。
国内では金利が極めて低いため、不動産の建設が進んでいるという。
アパートの空室率は地域差があり、ザンクトガレンは現在2.32%で、国内平均の1.62%を大きく上回る。10大都市の中で全国平均を上回るのはビール(ビエンヌ、2.43%)のみ。 ただ、ベルン・ルツェルン間にある人口5千人の町フットヴィルのような小規模な自治体では、新築物件の15%が空き住宅というケースもある。
コンパリスによると、貸主が誰かれかまわず貸すよりもあえて空室のままにして「様子見」をしているため、このような空室率になっていると説明する。
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