スイス南部ヴァレー州のスイスアルプスで先月29日から30日にかけ、スキーハイキング中のグループが吹雪で身動きが取れなくなる事故があり、2日までに男女7人が死亡した。
このコンテンツが公開されたのは、
ヴァレー州警察によると、これまでに死亡が確認されているのはイタリア人6人、ブルガリア人1人。主な死因は低体温症で、一人は滑落が原因とみられる。このほかスイス人男性とフランス人女性の計2人が重傷、5人が低体温症で治療を受けているが、命に別状はないという。
捜査によると、この14人は29日、ガイドを含む2グループで標高3157メートルにあるヴィネットの山小屋に向かう途中、突然の吹雪に襲われ身動きが取れなくなり、野外で一晩を過ごした。翌30日午前、ヘリコプター7台を含む救助隊が出動、負傷者をヘリで病院へ搬送した。
このグループは6日間の日程で、フランスのシャモニーとスイスのツェルマットを結ぶ計180キロメートルのトレッキングルート「Haute Route(オートルート)」を踏破する予定だった。ルート中には標高2450~3560メートルの山や氷河がある。
サース・フェーでも山岳事故
州警察によると、同州サース・フェーの山でも30日、ハイキング中のフランス人男女2人が雪の吹き溜まりで身動きが取れなくなる事故があった。女性は自力で抜け出したが、男性は同日夜、搬送先の病院で死亡した。
ヴァレー州とベルン州の州境にあるメンヒ山では同日、登山中のスイス人男性二人の遺体が見つかった。二人はいずれも20代前半で、29日に捜索願が出ていた。
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
続きを読む
おすすめの記事
スイスでのソリ滑り お勧めルートと注意点
このコンテンツが公開されたのは、
ソリすべりはさほど危なくないレジャーのように思われるが、実は危険性が潜んでいる。スイスでは毎年、7千人以上が捻挫、挫傷、骨折などの怪我を負っており、過去10年間では8人死亡している。
もっと読む スイスでのソリ滑り お勧めルートと注意点
おすすめの記事
スイスアルプスで17歳日本人が氷河の割れ目に落ち死亡
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー州の警察は10日、スイス最高峰の山モンテローザ(4634メートル)の標高3200メートル地点で、日本人男性(17)が氷河の割れ目に落ち死亡したと発表した。
もっと読む スイスアルプスで17歳日本人が氷河の割れ目に落ち死亡
おすすめの記事
スイスの山の死亡事故、2年連続減少 昨年は154人
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの山で発生した死亡事故が2年連続で減少した。スイスアルペンクラブ(SAC)によると、昨年、登山やスキー中の事故などで死亡した人は154人で、前年より8%減少した。例年に比べ雪が少なかったこと、夏場に不安定な天候が続き登山客が少なめだったのが要因という。
もっと読む スイスの山の死亡事故、2年連続減少 昨年は154人
おすすめの記事
スイスアルプスで記録的な大雪 統計では減少傾向
このコンテンツが公開されたのは、
今月に入り、アンデルマット、ツェルマット、ダボスなど、スイスアルプスのスキーリゾートが記録的な大雪に見舞われている。ツェルマットでは岩崩れにより交通網が遮断、アンデルマットも一時孤立状態に陥った。ただこれまでの統計では、降雪量自体は減少傾向にある。
もっと読む スイスアルプスで記録的な大雪 統計では減少傾向
おすすめの記事
雪崩と岩崩れで孤立のツェルマット、電車アクセスが復旧
このコンテンツが公開されたのは、
大雪による雪崩と岩崩れのため、再び孤立状態に陥っていたスイス南部のヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットのスキーリゾートへの電車が24日夕、4日ぶりに運行を再開した。
もっと読む 雪崩と岩崩れで孤立のツェルマット、電車アクセスが復旧
おすすめの記事
ツェルマット再び孤立 アンデルマット、ダボスも
このコンテンツが公開されたのは、
大雪に伴う雪崩の危険から、スイス南部のスキーリゾート・ツェルマットへの鉄道・道路網が遮断されている。アンデルマットも大雪に見舞われ、ダボスでは住民の一部に非難指示が出た。
もっと読む ツェルマット再び孤立 アンデルマット、ダボスも
おすすめの記事
ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部、ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットの人気スキーリゾートが大雪の影響で交通網が遮断され、孤立状態に陥っている。一時は最高レベルの雪崩警報が発令されるなど、警戒が続いている。
もっと読む ツェルマットのスキーリゾート、豪雪で孤立
おすすめの記事
スイス南部で雪崩の恐れ 雪崩警報発令中
このコンテンツが公開されたのは、
ホリデーシーズンのスイスに影響を与えている大荒れの天気は今後も続く模様だ。スイス南部の一部地域では雪崩警報が出ている。
もっと読む スイス南部で雪崩の恐れ 雪崩警報発令中
おすすめの記事
突風のためスイスで列車の脱線事故
このコンテンツが公開されたのは、
3日、スイスでは、多くの地方が冬の嵐「ブルクリント」に見舞われ、列車の脱線事故、道路の通行止め、飛行機の欠航などの混乱が起きた。
もっと読む 突風のためスイスで列車の脱線事故
おすすめの記事
スイスの森林、急速な温暖化についていけず
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの森林は急速な温暖化に適応できない可能性があると、専門家たちは危機感を募らせている。そこで国の森林研究者たちは、スイスの平均気温が現在より4度上昇すると予測される2080年に備え、森林の状態を整えようとしている。
もっと読む スイスの森林、急速な温暖化についていけず
おすすめの記事
アルプス絶景の旅、歴史を誇るゴッタルド鉄道 その魅力とは?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインフォ: 美しい山岳地帯を走るゴッタルド鉄道について熟知されていますが、この鉄道が特別なのはなぜですか? キリアン・エルサッサー:人の手の入っていないアルプスの自然の中を走るという、素晴らしく印象的な鉄道の旅だか…
もっと読む アルプス絶景の旅、歴史を誇るゴッタルド鉄道 その魅力とは?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。