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スイス保健庁「集団免疫には程遠い」

レマン湖
2020年5月17日、ローザンヌの湖畔で日光浴する人たち Keystone / Jean-christophe Bott

スイスでは新型コロナウイルスによる新規感染者数、死亡者数が減少傾向にある。ただ集団免疫の獲得には程遠い。

保健庁のダニエル・コッホ氏は18日の会見で「国内で新型コロナウイルスに感染した人は、自覚していない人も含めて最大でも全体の10%程度。集団免疫にはほど遠い」と述べた。

国内ではここ最近、新規感染者数が急激に減少している。18日時点は10人にとどまった。感染者数は延べ3万人だ。

また、過去72時間の死亡者はいなかった。国内ではこれまで1883人が死亡している。

コッホ氏はこの傾向を「非常に喜ばしい」と述べ、ロックダウン緩和策などの対策は「すべて順調だ」とした。

コッホ氏は、政府の厳しい制限措置や国民の行動、季節要因など減少には様々な理由が考えられると述べた。

コッホ氏は「この減少傾向が今後も続いてほしい。そうすれば制限措置もさらに緩和できる」とした。

5月末の連休

スイスでは今週、来週と、キリスト教の祝日が控える。コッホ氏は、外出自粛を大体的に呼びかけた4月初旬のイースター休暇中とは異なり、今回は休日を楽しむことができるだろうと述べた。ただ社会的距離(ソーシャルディスタンシング)と衛生対策の徹底を強く呼びかけた。

スイスでは感染症法上に基づく「異常な状況」が宣言され、制限措置はまだ続いている。6人以上の集まりは禁止され、公的・私的のイベントも認められていない。

だが政府はロックダウン(都市封鎖)を徐々に緩和している。6月8日には第3段階目の緩和が始まる予定だ。さらに状況が許せば、6月15日にドイツ、オーストリア、フランスとの国境を開放する。

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