スイスのメディアグループが約2万6千人を対象に実施した世論調査で、7割近くの人が公共交通機関でのマスク着用義務付けに賛成したことが分かった。ただマスクを着けていると答えた人も少なかった。
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タメディア外部リンクが18日、調査結果を公表した。公共交通機関でのマスク着用義務付けに賛成した人は68%だった。スイスでは公共交通機関でのマスク着用は義務付けられておらず、人と人との間の2メートルの距離が保てない場合にのみ「強く推奨」されている。
4月時点の調査よりも割合はわずかに上昇した。
調査は14日、スイス国内の2万6145人を対象にオンラインで実施した(誤差の範囲は+/- 1.4%)。
調査によると、マスクを着けて公共交通機関に乗ると答えた人は33%。「着けない」「着けていないが、今後着けようと思っている」と答えた人の方がわずかに多く、計36%だった。30%は公共交通機関を利用しないと答えた。
鉄道会社従業員らで作る連盟はドイツ語圏の日曜紙NZZ・アム・ゾンタークに対し、従業員の健康を守るためにマスク着用の義務付けが必要だと訴えた。
連盟は同紙に対し、ある年配の鉄道員は、自分たちは感染予防のためマスク着用が義務づけられているのに乗客はそうではないとこぼしている、と批判した。
公共交通機関運営会社側は、混雑した車内でもマスクを着けた乗客は5%ほどだと指摘する。
スイス連邦鉄道(SBB)のヴァンサン・デュクロ最高経営責任者(CEO)は、同鉄道は政府の措置に従い義務化はしない方針だ。
政府は、人と人との間で2メートル以上のソーシャルディスタンシング(社会的距離)を保てない場合は、マスクの着用を推奨している。ただ健康な人への着用は義務付けていない。国内の公共交通機関は5月11日、約2カ月ぶりにほぼ通常ダイヤに戻った。
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