スイスのパルムラン国防相は、森林火災の消火に当たる「カナディア」タイプの航空機の購入を提案した
Keystone
スイスのギー・パルムラン国防相は、火災や干ばつのような緊急事態に対応するために、ヘリコプターなどの救援航空機を他の国と共有する考えを示した。
このコンテンツが公開されたのは、
国防相はドイツ語圏の日刊紙NZZ日曜版に18日に掲載されたインタビューで、緊急時に出動を要請される可能性のある他の国と、救援機の共同格納庫を作ることを提案した。昨年、スイスのヘリコプターがポルトガルで起きた火災の消火に当たった例を引用し、共同格納庫があれば、そうした協力関係がもっとスムーズになるとの見方を示した。
費用を分担する仕組みも必要だと話した。国防相は年内に各州と議論を始めると述べた。
また、気候変動によって引き起こされる自然災害が増えているが、スイス軍の果たす役割は変わっていないと語った。干ばつや森林火災、地すべりで救助の要請は増えている。最近では干ばつのため、軍用機で牧草地に水を撒かなければならなかった。
国防相は、スイス東部のボンド村で昨年土砂崩れが起きた直後は、陸軍の持つヘリコプター「シュペルピューマ」のほぼすべてが出動していた。今後こうした災害が起きたときのために、ヘリコプターを新しく調達する可能性があると述べた。また現在スイス軍は森林火災に対応するヘリコプターがなく、消防飛行艇「カナディア」を購入する必要性があると述べた。
おすすめの記事
スイス、トランプ関税に報復せず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は3日、ドナルド・トランプ政権が同日発表した関税に対し、当面は対抗措置を取らないと表明した。
もっと読む スイス、トランプ関税に報復せず
おすすめの記事
トランプ大統領、スイス製品に31%の関税
このコンテンツが公開されたのは、
ドナルド・トランプ米大統領は、スイスからの輸入品に31%の関税を課すと発表した。
もっと読む トランプ大統領、スイス製品に31%の関税
おすすめの記事
スイスにBYDが上陸 年内に15店舗
このコンテンツが公開されたのは、
中国のEVメーカー比亜迪(BYD)が正式にスイス市場に進出する。年内に全国で15店舗を出店する計画だ。
もっと読む スイスにBYDが上陸 年内に15店舗
おすすめの記事
スイス金融当局が組織再編 リスク管理部門を新設
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融市場監督機構(FINMA、日本の金融庁に相当)は1日、監督体制を強化するため組織を再編したと発表した。クレディ・スイス危機への反省から、立ち入り検査機能を増強する。
もっと読む スイス金融当局が組織再編 リスク管理部門を新設
おすすめの記事
スイスで凍結されたロシア資産、1.25兆円に 所有者の特定進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦経済管轄局(SECO)は1日、これまでに国内で凍結したロシア資産は74億フラン(約1兆2500億円)になったと発表した。資産の所有者の特定が進んだことで、昨年4月から1年で16億フラン増えた。
もっと読む スイスで凍結されたロシア資産、1.25兆円に 所有者の特定進む
おすすめの記事
スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局が31日発表した最新調査で、2023年のスイスの貧困率は前年比ほぼ横ばいの8.1%(約70万8000人)だったことが分かった。
もっと読む スイス住民の12人に1人が貧困ラインを下回る
おすすめの記事
ミャンマー地震、スイス開発援助団体が緊急支援
このコンテンツが公開されたのは、
ミャンマー中部を震源とする大地震の発生を受け、スイスの開発援助団体は29日、緊急救援物資などの供与を行うと発表した。
もっと読む ミャンマー地震、スイス開発援助団体が緊急支援
おすすめの記事
スイスで29日に部分日食
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは29日に部分日食が観測される見込み。午前11時20分頃に月が太陽の前に重なり始める。
もっと読む スイスで29日に部分日食
おすすめの記事
ベルン大、チベット語コースの募集停止
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン大学は、2025年度秋学期からチベット語コースの学生募集を停止する。同大はチベット語が学べる唯一のスイスの大学だった。
もっと読む ベルン大、チベット語コースの募集停止
おすすめの記事
UBS、スイスからの本社移転を検討か 一部報道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府が検討している国内銀行の規制強化案が実現すれば、UBSはスイスからの本社移転を検討すると、米ブルームバーグ通信が20日報じた。
もっと読む UBS、スイスからの本社移転を検討か 一部報道
続きを読む
おすすめの記事
スイス製の政府専用機が完成
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は、連邦大統領や連邦閣僚が移動するための政府専用機として、スイスの航空機製造ピラタス社製のPC-24を受領した。
もっと読む スイス製の政府専用機が完成
おすすめの記事
スイス南西部で土石流が発生 被害者はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南西部ヴァレー(ヴァリス)州のシャモソンで7日夕、大規模な土石流が発生。道路や家屋、自動車などに被害が出たが、けが人はなかった。激しい雷雨で小川が氾濫したことが原因という。
もっと読む スイス南西部で土石流が発生 被害者はなし
おすすめの記事
環境団体、異常気象で温暖化対策をスイス政府に訴え
このコンテンツが公開されたのは、
国際環境団体グリーンピースが8日、スイス政府の気候変動政策 に対する抗議活動を起こした。別の市民団体は来春、2050年までに化石燃料の使用の全面禁止を連邦政府・議会に求める「氷河イニシアチブ」の立ち上げを計画している。
もっと読む 環境団体、異常気象で温暖化対策をスイス政府に訴え
おすすめの記事
イタリア北部ジェノバで橋が崩落「スイスではありえない」と専門家
このコンテンツが公開されたのは、
イタリア北部ジェノバで14日、幹線道路の橋が崩落し、多数の死傷者が出た。現場は交通量の多い場所として知られていた。スイスのメディアは「スイスでは起こらない事故だ」と伝えた。
もっと読む イタリア北部ジェノバで橋が崩落「スイスではありえない」と専門家
おすすめの記事
スイスの研究者 災害救助のための感知センサーを開発
このコンテンツが公開されたのは、
連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は16日、センサーで生き埋めになった人を見つけ出す電子装置を開発したと発表した。人間のにおいを感知する極小のセンサーで、従来のガスセンサーに比べてコストが安いのが特徴。地震や雪崩が起こった際の捜索・救助活動に役立つという。
もっと読む スイスの研究者 災害救助のための感知センサーを開発
おすすめの記事
世界の緊急時に備える人道支援の「常備軍」
このコンテンツが公開されたのは、
水や建築の専門家、交渉のスペシャリストなど、スイスには緊急時や自然災害時に世界中に派遣できるスタッフが700人待機している。連邦外務省開発協力局の下で人道支援を行う特別機関「スイス人道援助団」では、いったい誰がどのような活動をしているのだろう?
もっと読む 世界の緊急時に備える人道支援の「常備軍」
おすすめの記事
スイス、豪雨による被害 続出
このコンテンツが公開されたのは、
ここ数日間続いた豪雨で、スイスの北西部、中部、北部では、地下室の浸水や洪水、土砂崩れなどの被害が続出している。
もっと読む スイス、豪雨による被害 続出
おすすめの記事
スイスの列車事故 当時の豪雨の情報や警報システムは?気象庁に聞く
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・グラウビュンデン州で13日午後に起きた列車の脱線事故。この事故では観光で有名な氷河特急と同じ路線に土砂が崩れ落ち3両が脱線。1両は斜面を滑り落ち木に引っかかって停止。日本人男性1人を含む5人の重傷者も出た。その事故から2週間。当時の豪雨の情報や警報システムはどうだったのか?今後のリスク回避のためにスイス気象庁に聞いた。
もっと読む スイスの列車事故 当時の豪雨の情報や警報システムは?気象庁に聞く
おすすめの記事
スイスの森林、急速な温暖化についていけず
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの森林は急速な温暖化に適応できない可能性があると、専門家たちは危機感を募らせている。そこで国の森林研究者たちは、スイスの平均気温が現在より4度上昇すると予測される2080年に備え、森林の状態を整えようとしている。
もっと読む スイスの森林、急速な温暖化についていけず
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。