スイス連邦内務省保健庁がまとめた新型コロナウイルス感染者の男女別統計によると、ウイルスに感染して入院中、あるいは入院していた人の58%が男性だった。ほぼ10人に6人が男性の計算だ。死亡者は男性が60%で、男女差がさらに開いた。
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ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)が報じた。男性の方が女性よりも多い理由は不明という。
SRFは「中国ではすでに同様の傾向がみられ、喫煙が関係していると考えられていた」という。「中国では男性の50%以上が喫煙者だが、女性の割合は少ない。だが明確な結果は出ていない。より多くの喫煙者がウイルスの影響を受けているが、統計的には顕著ではない」
スイスの喫煙人口の性差はわずか数パーセントで、高齢者も同様だ。男性の方が女性よりわずかに多いが、感染者の男女比「60対40」を説明するには不十分だ。
SRFは、ほかの要因も関係していると指摘する。専門家は、女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロンにより、女性と男性の免疫システムが異なる働きをする点を挙げる。「女性の方が強く、早く反応することが多い」
また、女性が男性より衛生に気を付けていることも要因の1つになりえるという。ただ専門家は「これが今回の事態に当てはまるかは不明だ。ただ医者にかかるのは男性よりも女性の方が多い。男性は感染してもなかなか医者にかからず、結果的に重症になる傾向があるのかもしれない」という。
スイスは新型コロナウイルスの影響を最も強く受けた国の1つ。3月31日現在、感染者は約1万6千人、死亡者は350人超に上る。
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