スイスの教育制度は世界トップクラス
世界経済フォーラム(WEF)が28日に発表した人的資源レポート2016によると、スイスは人的資源指数で世界第3位だった。首位はフィンランド、第2位はノルウェーで、第4位に日本がランクインしている。スイスは特に教育制度が高く評価されている。
WEFのレポート外部リンクでは、スイスは「初等教育および教育制度全体で質がとても高い。(中略)また、職業訓練にも力を入れており、技能の多様さが際立っている」と、高い評価を得た。
スイスはまた、人材教育部門で首位。高度人材の雇用では3位だった。
人的資源レポートでは、130カ国を対象に人材を育成する各国の能力が評価され、年齢グループ別に教育・技能レベルおよび雇用状況が調査される。
今回のランキングではトップ3カ国の順位は昨年と変わらなかった。レポートによると、首位のフィンランド、2位のノルウェー、3位のスイスは人的資源の85%を活用しており、人材の育成にも力を入れている。
一方、65歳以降の雇用では、スイスは85位と低く、改善の余地があると指摘されている。しかし、順位が低い理由には、国が豊かなために高齢者が働く必要がないという背景が挙げられる。
総合ランキングの下位はアフリカ諸国で占められており、最下位の130位はモーリタニアだった。
(英語からの翻訳・編集 鹿島田芙美)
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