フランスースイス国境にまたがる新しい地域急行鉄道網「レマン・エクスプレス」の開通式が12日、開かれた。スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦運輸相は、国境を越えた鉄道網がスイスとフランス間の輸送に革命をもたらすだろうと語った。正式な開通は15日。
このコンテンツが公開されたのは、
スイス側ではヴォー州コペとジュネーブ市内、フランス側ではジュネーブから南東約25キロに位置するラ・ロシュ・シュル・フォロンでそれぞれ、テープを切って開通を祝った。待望の地域鉄道網の完成だ。
ソマルーガ氏は式典で「レマン・エクスプレスは、地域住民の移動に革命を起こす。ジュネーブの顔を変える」と語った。
12月15日の午前5時5分に運用を開始する。同路線網はジュネーブ中央駅とフランスのオート・サヴォワ県アヌマッス市を結ぶほか、スイスのヴォー州、ジュネーブ西部のフランスのアン県にネットワークが広がる。45の駅と全長230キロメートルの路線から成り、国境を越えた地域鉄道網では欧州最大だ。
関係機関は1日に5万人の利用者を見込み、新しい鉄道網が道路交通と通勤時間の削減に役立つはずだと期待する。 現在、フランスやヴォー州から約50万台の車両がジュネーブ市内に乗り入れており、ラッシュアワーの混雑が問題になっている。
ソマルーガ氏は式典で、フランスとの緊密な協力のおかげで複雑なプロジェクトが完成したと述べた。このプロジェクトは長年にわたる議論、計画の立案やそれに伴う反対を経て、建設には8年の歳月を要した。
ソマルーガ氏はこうした協力関係の強化に前向きで、両国で一つの機構を作り、資金提供や開発を促進したいという声もあると述べた。また、路線開発に向け、スイス連邦鉄道とフランスの国営鉄道会社SNCFが専門知識の共有を図ることを検討しているとも語った。
おすすめの記事
おすすめの記事
レマン・エクスプレス
このコンテンツが公開されたのは、
もっと読む レマン・エクスプレス
おすすめの記事
スイス、国際養子縁組を終了へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、外国籍の子どもの養子縁組を終了する意向を表明した。虐待防止に向けた対策としている。
もっと読む スイス、国際養子縁組を終了へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
続きを読む
おすすめの記事
スイス人 列車移動は欧州一
このコンテンツが公開されたのは、
ユーロスタット(欧州統計局)によると、スイス人は昨年、1人当たりで平均71回列車に乗り、鉄道で2398キロメートル移動した。1人当たりの移動距離では欧州トップだ。
もっと読む スイス人 列車移動は欧州一
おすすめの記事
スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB/CFF)の遅延が原因で時間通り目的地に到着できていない利用者は1日平均12万5千人に上り、多い日は30万人にまで膨れ上がる。SBBはこの問題を重く受け止め「さらなる取り組みが必要である」とし、緊急対策に乗り出した。
もっと読む スイス鉄道、遅延増加に緊急対策
おすすめの記事
トーマス・クックがスイスにもたらした「革命」
このコンテンツが公開されたのは、
世界最古の旅行代理店であるトーマス・クックが破産した。スイスを一大観光地に仕立て上げた功績者の消滅に、スイス人も少なからず衝撃を受けている。
もっと読む トーマス・クックがスイスにもたらした「革命」
おすすめの記事
スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は欧州の旅客輸送で最も効率的な鉄道とされる。だが不満の声がないわけではなく、いつまで高評価が続くかは分からない。
もっと読む スイス鉄道、「時間通りで安全」は本当?
おすすめの記事
在住外国人がスイスを評価「景色はきれいだけど人が冷たい」
このコンテンツが公開されたのは、
国外在住者が居住先の国を評価する2019年の「住みやすい国ランキング」で、スイスは38位と今年も振るわなかった。前年から6つ順位を上げたが、「スイス人は冷たい」など悲観的な意見が目立つ。
もっと読む 在住外国人がスイスを評価「景色はきれいだけど人が冷たい」
おすすめの記事
交通
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、電車やバス、路面電車が全土を広く網羅し、車がなくてもスイスを回ることが出来る。
もっと読む 交通
おすすめの記事
スイス連邦鉄道、国際夜行列車が復活?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道が、国際夜行列車(寝台列車)の再導入を検討している。昨今の気候保護運動の中で、短距離フライトの環境に与える悪影響が取りざたされ、列車の旅に再び注目が集まっている。
もっと読む スイス連邦鉄道、国際夜行列車が復活?
おすすめの記事
物価の高いスイス 節約術教えます
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは物価が高い。それは周知の事実だ。でも、バーゲンなどを利用すればお得に買い物ができる。スイスで出費を抑えるにはどうしたらいい?スイスインフォが読者から寄せられた、とっておきのヒントを紹介する。
もっと読む 物価の高いスイス 節約術教えます
おすすめの記事
公共のマナー スイスでお行儀良く電車に乗るには?
このコンテンツが公開されたのは、
誰にも迷惑をかけないで、電車に乗って、目的地まで行き、降りる-。簡単なことのようだが、スイスのバスや電車を使う際の公共マナーのエキスパートによると、実はそうでもないらしい。
もっと読む 公共のマナー スイスでお行儀良く電車に乗るには?
おすすめの記事
煩わしい税関手続き、アプリでこんなに簡単に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスに入国するとき、税関の申告書類に記入したり、窓口に並んだりするのは骨が折れる。それを簡素化したのが、スイス連邦事務局(FCA)の無料スマートフォンアプリ「QuickZoll」だ。
もっと読む 煩わしい税関手続き、アプリでこんなに簡単に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。