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スイス連邦警察は8日、フランスのマルセイユ駅で今月1日に起きた刃物襲撃事件に関与した疑いで、チュニジア国籍の男女2人を、スイス南部キアッソの亡命申請センターで逮捕した。連邦司法警察省警察局(FEDPOL)が10日、明らかにした。
同局によると、逮捕された男はチュニジア国籍のアハマド・ハナチ容疑者(29)の兄弟で、テロ組織ジハードと関連があるとして国際手配されていた。
ハナチ容疑者は、フランス南部の駅の外で若い女性二人を殺害。その後フランス兵士によって射殺された。
同局はテロ行為の「可能性がある」とみているが、逮捕された男の役割は不明確だとしている。
(英語からの翻訳・上原亜紀子)
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スイスの刑務所 イスラム教徒受刑者にイマームがメンタルケア
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宗教に傾倒するテロリストの中には、刑務所の中で過激派になった者がいる。そこで当局は受刑者の過激化を防ぐため、しばしばイマーム(イスラム教指導者)に助力を仰いでいる。ベルン刑務所では、イスラム過激派によるテロが社会を不安と恐怖にさらす以前の24年前から、イマームがイスラム教徒受刑者のメンタルケアを担っている。現場の様子をリポートする。
収容者、刑務所の職員、訪問者など、立場に関わらず刑務所内ですれ違う人々に微笑みかけ、親切な言葉を投げかけているのはモニカ・クマー所長。彼女の親しげな雰囲気がベルン刑務所内にリラックスムードを漂わせる。職員数は約60人。危険な人物とも関わらなくてはならない彼らの基本理念は「尊重」だ。
ベルン市中心部に位置するこの刑務所の収容定員は126人。現在は定員一杯だ。収容者の大半は拘留中、受刑中、または強制送還のために収容されている。1階は女性用、2~5階は男性用フロアに分かれており、テロ犯罪者も定期的にここに収容される。
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ムスリムの若者が過激化するスイスのモスク、その資金はどこから?
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スイスのモスク(イスラム礼拝所)やムスリム団体の資金源の問題がクローズアップされている。それは、資金源や支援を提供していると見られる外国などについて、あまりにも不透明な部分が多く、またそのことが連邦議会(国会)で最近取り上げられたからだ。
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テロへと過激化する若者 防ぐ方法は限られている
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フランスの連続テロ後、スイスでもテロの可能性を懸念する声が高まりつつある。イスラム教の聖戦(ジハード)を実行しようと過激化し、シリアなどに渡航後、帰国した若者がスイスにもいるからだ。だが、どうやって過激化するのか?テロリズムの本を執筆したロレンツォ・ビデノ氏は、それに答えつつ、「過激化を防ぐ方法は限られる」と話す。
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ベルリンのクリスマス市場にトラック突入、スイスから弔辞
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スイスのヨハン・シュナイダー・アマン大統領は20日、ベルリンで大型トラックがクリスマス市場に突っ込み死者12人と重軽傷者48人を出した事件を受け、「深い衝撃を受けている」と述べた。
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スイスから「ジハード」に参加する人たちの人物像とは?
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なぜ70人の若者はスイスを去り、過激派組織「イスラム国(IS)」に入ろうとしたのか。その理由の一部を明らかにする研究報告書が先月、発表された。研究者たちは、ISに傾倒する若者の親族に対する支援の必要性を強調している。
ジハード(聖戦)に参加する若者を対象とした従来の研究の多くが、安全面に焦点を当ててきたのに対し、今回発表された研究報告書は彼らの家庭事情や社会的背景に着目している。
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パリ同時多発テロ事件後を受け、スイスでもシリアなどの戦闘地域から帰国した(聖戦を唱える)ジハーディストたちへの対策に頭を悩ます。スイスで若者の過激化について調査を進めるミリアム・エーザーさんに話を聞いた。
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