ロジャー・フェデラー「子供たちとスキーは夢のよう」
テニスの男子シングルスで4大大会通算20勝し、昨年引退したスイスのロジャー・フェデラー(41)が、引退後の生活と、男子史上最多23回目のグランドスラムタイトルを獲得したセルビアのノバク・ジョコビッチについて語った。
2022年9月のレーバー・カップを最後に、その歴史的なキャリアに幕を下ろしたフェデラーが21日、引退後初めて公式戦の会場に姿を現した。ドイツの男子テニスツアー「テラ・ウォルトマン・オープン」は同日、同大会を10度制したフェデラーの栄誉を称える記念式典を開催。式典への出席にともない、メディアに引退後の生活について語った。
現役引退後もフェデラーは大忙しだ。自動車レースのF1マイアミGPに顔を出したり、華やかなファッションイベントのメットガラで全米プロバスケットチームのニューヨーク・ニックスとプレーをしたり、妻のミルカと4人の子供たちとディズニーランドを訪れたり、15年ぶりにスキーをしたりと、引退後の生活を満喫しているという。
とりわけスキーはハイライトの一つだ。「最後にスキーをしたのは2008年。子供たちはその後に誕生したので、自分がスキーをしているところを見せたことがなかった。だから子供たちと一緒にゲレンデを滑ることができたのは、本当に夢のようだった」と語った。
GOAT問題
フェデラーは、2023年の全仏オープン男子で史上最多23回目のグランドスラム優勝を飾ったジョコビッチについて「彼は途方もないことを成し遂げた。テニスファンにとってはもちろん、プレーヤーにとっても、テニス界はいい時代を迎えている」と話した。
しかし、ジョコビッチが史上最高の男子テニスプレーヤーになったか、という質問に対しては、フェデラーは注意深く言葉を選んだ。「答えるのは難しい質問だ。ボリス・ベッカーのように17歳でウィンブルドンで優勝するのと、ノバクのように36歳で全仏オープンで優勝するのと、どっちが難しいかを友人に聞いた。答えはわからない」
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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