バーゼル中央駅
Keystone
2010年以降、スイスの都市部を走る路面電車(トラム)の人身事故は数百件に上り、死者も出ている。事故が頻発しているのはチューリヒだが、最も危険な停留所はバーゼル中央駅だった。
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2017/12/07 06:30
連邦運輸省交通局によると、2010~16年に路面電車と歩行者の人身事故が計361件発生。チューリヒがそのうち137件で、バーゼルが68件、ベルンが23件。死者はチューリヒが12人、バーゼルが2人、ベルンが1人だった。
→【関連記事】スイス国内の交通事故の死者数、過去80年で最低
統計について、ドイツ語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングが各都市および各停留所の違いを分析。それによると、人身事故が最も発生している停留所はバーゼル中央駅で、軽傷事故が8件、重傷事故が2件。死亡事故はゼロだった。次に多いのがチューリヒ市内のシュタウファッハー(軽傷5、重傷2)で、バーゼル旧市街のバルフュッサープラッツ(軽傷3、重傷3)、同じくバーゼル市内のホイワーゲ(軽傷5、重傷1)、ジュネーブ中心部のプレンパレ(軽傷6)が続いた。
記事では、バーゼル中央駅の停留所で事故が多発する原因として、複数の路線が交差し、バスも乗り入れる道路事情であること、またスマートフォンを操作したり、ヘッドフォンで音楽を聞いたりしながら道路を横切る人がいることなどを挙げている。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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