男児が搬送されたバーゼル大学小児病院
© Keystone / Georgios Kefalas
スイス・バーゼルの路上で21日昼、一人で下校途中だったコソボ出身の男児(7)が刃物で刺され死亡した。75歳の女が「自分がやった」と出頭。警察が逮捕し、動機を調べている。
このコンテンツが公開されたのは、
事件は21日午後12時45分ごろ、バーゼル駅から約2キロ離れたゴットヘルフ小学校のすぐそばで起きた。男児はここに通う生徒で、歩いて家に向かっていた。
複数の目撃者が地元メディアに対し、男児はのどのあたりを負傷し、血だまりの中に倒れていたと話した。
自転車で通りかかった担任の女性教諭が見つけ通報。男児はバーゼル大学小児病院に搬送され、緊急手術を受けたが、その後死亡が確認された。
警察が現場から立ち去った女の行方を追っていたところ、75歳のスイス国籍の女が出頭した。逮捕された女はバーゼル在住で、出頭前、複数の知人にテキストメッセージを送り、自分のした行為を知らせたという。
地元紙バーゼル・ツァイトゥング外部リンクによると、付近の住民が口論のようなものが聞こえたと証言。女と男児に面識があったかどうかは不明で、警察が詳しく調べている。
おすすめの記事
チューリヒ動物園、49歳のアジアゾウを安楽死
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ動物園は12日、49歳の雌ゾウ、セイラ・ヒマリを安楽死させたと発表した。長年、健康上の問題に苦しんでいた。
もっと読む チューリヒ動物園、49歳のアジアゾウを安楽死
おすすめの記事
スイス鉄道、国外へ乗り入れせず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)取締役会長のモニカ・リバー会長は、自社列車で国外に乗り入れないとする同社の決定を擁護した。
もっと読む スイス鉄道、国外へ乗り入れせず
おすすめの記事
命を救う後部座席のシートベルト スイスで義務化30年
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、30年前から車の後部座席のシートベルト着用が義務付けられている。スイス事故防止協議会(BFU)と連邦統計局の最新データによって、この安全対策の有効性が裏付けられた。
もっと読む 命を救う後部座席のシートベルト スイスで義務化30年
おすすめの記事
アムヘルト大統領、岸田首相と会談 FTA改定を改めて要望
このコンテンツが公開されたのは、
訪日中のヴィオラ・アムヘルト大統領兼国防相は7日、官邸で岸田文雄首相と会談し、日本・スイス間の自由貿易協定(FTA)改定というスイスの要望を改めて表明した。
もっと読む アムヘルト大統領、岸田首相と会談 FTA改定を改めて要望
おすすめの記事
UNRWA、「イスラエル襲撃に関与した可能性」の9人を解雇
このコンテンツが公開されたのは、
国連は5日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員9人が昨年10月7日のイスラム過激派ハマスによるイスラエル襲撃に「関与していた可能性がある」との内部調査を発表した。
もっと読む UNRWA、「イスラエル襲撃に関与した可能性」の9人を解雇
おすすめの記事
スイスで小児科医が不足
このコンテンツが公開されたのは、
スイス小児科医協会は医師が足りず、特に地方部で子どもが十分な治療を受けられなくなる可能性があると警告する。背景には柔軟な働き方を求める世代の増加や役所・企業の「官僚主義化」があると批判する。
もっと読む スイスで小児科医が不足
おすすめの記事
コロナ再流行のスイス、ワクチン不足に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは現在、新型コロナウイルス感染症が再び流行している。それ自体はさほど深刻ではないものの、ワクチンを受けたくても薬局や診療所に在庫がない事態が発生。背景には7月初めの制度変更がある。
もっと読む コロナ再流行のスイス、ワクチン不足に
おすすめの記事
スイスで人身取引被害が増加
このコンテンツが公開されたのは、
「人身取引と闘うプラットフォーム(Plateforme Traite)」は2023年、スイスで197件の人身取引(人身売買)事案を記録した。前年比で11%増加した。
もっと読む スイスで人身取引被害が増加
おすすめの記事
スイス最高裁、中期中絶に父親の発言権認めず 「被害者ではない」
このコンテンツが公開されたのは、
妊娠中期に中絶した女性を元恋人の男性が告訴した事件で、スイスの連邦裁判所(最高裁)は25日、男性は「被害者」に当たらないとして訴えを却下した。
もっと読む スイス最高裁、中期中絶に父親の発言権認めず 「被害者ではない」
おすすめの記事
「建国記念日に花火欠かせない」半数 スイス世論調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人の半数が、打ち上げ花火は8月1日の建国記念日に欠かせないと考えていることが最新の調査で分かった。しかし、回答者の大多数は個人での花火打ち上げに反対している。
もっと読む 「建国記念日に花火欠かせない」半数 スイス世論調査
続きを読む
おすすめの記事
懲役は凶悪犯だけ?スイスの軽い刑罰制度
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの刑罰制度は世界的に見ても軽い。特に傷害罪の刑期は比較的短く、実際に懲役を受けるのは再犯者か凶悪犯だけだ。その理由を探った。
もっと読む 懲役は凶悪犯だけ?スイスの軽い刑罰制度
おすすめの記事
スイスの「終身刑」って?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの地方裁判所が今月、一家4人を殺害した罪などに問われた男に、終身刑(無期懲役)および仮釈放の条件を満たしても引き続き刑務所に収容する判決を言い渡した。スイス刑法には、凶悪犯罪を起こし再犯の可能性が高いなどと見なされた場合、受刑者の持つ仮釈放の権利を制限する特別措置がある。
もっと読む スイスの「終身刑」って?
おすすめの記事
外国人犯罪者の国外追放強化案 裁判所を黙らせるイニシアチブ
このコンテンツが公開されたのは、
保守右派の国民党が2月28日の国民投票にかけるイニシアチブは、外国人犯罪者を個別の状況や事由を吟味することなく自動的に国外追放するよう裁判所に強制するものだ。これに、多くの法学者が受け入れがたいとして、反対の声を上げている。
もっと読む 外国人犯罪者の国外追放強化案 裁判所を黙らせるイニシアチブ
おすすめの記事
スイス、殺人事件の被害者数が4割減 犯罪統計
このコンテンツが公開されたのは、
2009~2016年に国内で発生した殺人事件被害者の年間平均は49人で、前回調査に比べ38%減少したことが、スイス連邦統計局の統計で分かった。だが、殺人未遂事件の被害者は増加している。
もっと読む スイス、殺人事件の被害者数が4割減 犯罪統計
おすすめの記事
スイスの殺人・盗難認知件数、減少
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局が27日に発表した調査結果によると、昨年のスイス全体における刑法犯の認知件数は4%減少し、中でも殺人、盗難、窃盗の発生率が著しく減少した。
昨年の刑法犯全体の認知件数は46万7千731件で、2015年の48万7千611件を下回った。調査は全州警察が提供した犯罪の認知件数をもとに、性別、国籍などいくつかの項目に沿って行われた。
昨年発生した殺人事件の認知件数は前年比21%減の45件。一方、殺人未遂事件は33%増の187件。また盗難は11%減の47万944件で、一日平均130件発生していることになる。
もっと読む スイスの殺人・盗難認知件数、減少
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。