在外スイス人ますます増加 移住先の一番人気はフランス
在外スイス人の数は増加の一途をたどっている。昨年の在外スイス人は約3割増を記録し、2016年末の在外スイス人の数は77万5千人に達する勢いだ。在外スイス人の多くはヨーロッパ諸国に住み、また2つの国籍を所持している。
外部リンクへ移動
スイス連邦外務省(EDA)の最新統計調査によると、スイス人の国外移住先トップはフランス(約20万人)で、次にドイツ(約9万人)、米国(約8万人)、イタリア(約5万人)と続いた。
また、カナダ(約4万人)、英国(約3万5千人)、スペイン(約2万5千人)、オーストラリア(約2万5千人)、イスラエル(約1万9500人)、オーストリア(約1万6500人)がトップ10入りした。特に注目されるのはトルコとポルトガルの増加率で、それぞれ8.6%、8.7%の伸びを見せている。
またアラブ首長国連邦、タイ、レバノンおよび北アフリカの国でも大幅に増加が見られた。
外部リンクへ移動
移住者の年齢を見ると、スペインで暮らすスイス人の約10人に3人、タイでは約10人に4人が65歳以上。しかし、イスラエルに住むスイス人移住者の半分は未成年者だ。在外スイス人の4人に3人が複数の国籍を所持し、2016年は在外スイス人が帰国した数よりも、スイス人が国外移住した数を上回ったという結果となった。
外部リンクへ移動
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。