製薬大手ノバルティスは25日、今後4年間でスイスで働く従業員2200人を削減すると発表した。1500人近くは製造部門、700人は総務部門だという。
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発表外部リンクによると、人員削減は2015年に決めた生産戦略の一環。生産の重点を大量生産から革新的な個別化医療などに移す計画だ。「今後も製造ネットワークとサービス活動を適合させていく」とした。
≫ノバルティス、国内で450人を新規雇用へ 新薬承認で
≫スイス製薬が進める「個別化医療」とは?
同社は現在スイスで1万3千人を雇用している。ヴァス・ナラシンハン最高経営責任者(CEO)は記者団に、バーゼルやシュタイン、ロカルノ、シュヴァイツァーハレにある製造拠点で働く1500人を解雇すると説明した。
総務部門では、「管理・業務関連」の人員を世界5カ所のサービスセンター(ダブリン、ハイデラバード、クアラルンプール、メキシコシティ、プラハ)に転換。22年までに最大700人がスイスを去ることになる。バーゼルの本社(ノバルティス・キャンパス)の従業員が該当するという。
ナラシンハン氏は「この決定が従業員や家族に与える影響は十分理解している」と述べた。経営陣はスイスの従業員代表者らを招き、「対話と相談」に応じている。
また世界の従業員の10%はスイス国内で雇用する方針を確約した。新しい医薬品の研究や生産に毎年30億フラン(約3500億円)以上を投資することも表明した。
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