スイス連邦統計局が先月発表した「スイスの労働力調査外部リンク」で、25歳以下の子供がいる2人以上世帯の53%が「父親がフルタイム、母親はパートタイム」という働き方をしていることが分かった。
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2番目に多いのは「父親がフルタイム、母親が専業主婦」で16%を占めた。「どちらもフルタイム」は13%、「どちらもパートタイム」は8%だった。子供の年齢が高くなるにつれて母親の就業率は増加した。子供がいない場合、「どちらもフルタイム」の共働き世帯は52%に上った。
スイスは正社員でもパートタイム勤務が可能
スイスのパートタイム勤務は日本のアルバイトとは性質が異なり、正社員でも可能。勤務時間はパーセンテージで表され、100%のフルタイムなら一般的に週40時間の週5日、パートタイムの80%なら週4日、60%なら3日働くというようなイメージとなる。求人などは「職種名:60~100%」とパーセンテージが明記される場合が多い。
25歳以下の子供がいる家庭では男性の収入が世帯収入の65%を占めているのに対し、子供のいない家庭では58%だった。女性の世帯収入への貢献度は子供の数が増えるにつれて減少し、子供が1人の場合は32%、3人以上の場合は20%にまで減少した。
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EUとの比較
統計局によると、スイスはパートタイム労働者の割合が高く、国際的に見てもその高さは際立っている。スイスでは25歳から54歳までの女性労働者でパートタイム勤務をしている割合は63%に上るが、欧州連合(EU)加盟27カ国では28%にとどまる。
また、同年層の男性労働者にもEU間との差が見られた。スイスでは男性就業者の16%がパートタイムで働いているのに対し、EUは7%だった。
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